校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

« 関心 | メイン | モンスター親 »

コンプライアンス(法令遵守)

 数年前、日本国内においては、業界大手だった雪印グループや日本ハムが偽装問題等の不祥事を相次ぎ発生させ、牛乳食中毒事件を引き起こした雪印食品は、不祥事が原因で会社そのものがなくなってしまいました。そこで、どの業界でも不祥事が起こらないように、日頃から法令などを遵守してルールを守った活動を行うという、「コンプライアンス(法令遵守)」を確保することが企業のテーマとなったのです。従って、どの企業もその後は「コンプライアンス」を確保することをテーマに仕事をしているものとばかり思っていたところ、最近になって、「コンプライアンス」等全く眼中に考えていない、とんでもない企業の存在が明るみになりきました。
 その企業は、北海道苫小牧市にある食品加工卸会社ミートホープですが、この会社は農林水産省の立ち入り検査の結果、約24年前から賞品を偽装し、牛ミンチだけでなく、牛ライスや豚ひき肉、牛脂にも表示外の肉を混ぜていることが明らかになったのです。先ず混入・産地偽装関係では、「豚ひき肉に焼き豚の端材を混入」、「『肩ロース』と表示した豚ひき肉に豚の内臓を混入」、「牛のひき肉に外国産の牛肉を混入して北海道産と表示」、「色の悪い豚ひき肉を赤く色づけるため、牛の心臓を混入」等をしていたということです。また賞味期間の改ざん関係では、「北海道加ト吉から横流しされた冷凍コロッケに賞味期限を改ざんして販売」、「フライドチキン等冷凍食品の賞味期限を改ざんして販売」等をやっていたほか、「入手した大手鶏肉卸業者の袋に鶏肉詰めて販売」等不正13件が存在していたことが確認されたのです。不正はこれに止まらず、その後この会社に勤務していた従業員などの話によりますと、食肉を解凍するために雨水が使用されていたということです。
 さらに私がビックリしたのは、北海道警察から不正競争防止法違反容疑で会社等が家宅捜索を受けた際のミートホープ田中社長のコメントです。記者からこの問題を質問されると、田中社長は、「業界全体の体質を(警察)説明しなきゃいかんと思っている。もちろん私が一番悪いですけれども、販売店も悪いし、半額セールで喜んで買う消費者にも問題がある。」と発言していることです。まるで、自分は被害者だといわんばかりの言い方で、このような「儲けさえすればいい」といった考えの人が、私達が毎日食べている食品を製造していたわけですから、私はこのコメントを聞いて、怒りを通り越してあきれてものが言えませんでした。
 これらの偽装は、田中社長自らの指示や社長の意向を受けた幹部の指示だったようで、記者会見に同席した工場長も、社長からの偽装指示を「命令」と受け取ったと説明し、指示されるまま不正に手を染めた理由について「社長は雲上の人ですから・・」と口ごもりながら答えていたところを見ると、田中社長は、よほどのワンマン社長だったものと思います。今回の偽装問題が明るみになったことで、会社そのものの存立が危うくなり、田中社長は100人近くの従業員を解雇することを明示し、これに対して従業員は組合を結成し、解雇は無効だと主張していますが、私から言わせてもらえば、どっちもどっちだと思っています。それは、いくら社長からの指示したとはいえ、従業員も製品が偽装された、いわゆる不正な食品だと認識しながら製造していたわけですから、従業員もその責任の一端はあると思っています。
 事態を重く見た農水省では、食肉関係14団体に対して「法令遵守の徹底」を指導する通知を出しましたが、やや遅きに失したようです。この「コンプライアンス」問題は今後、他の企業にも影響を及ぼしそうですが、私達が勤務している指定自動車学校業界でも、「金儲け主義」に走ることなく、指定自動車制度が誕生した原点を考え、常に「コンプライアンス」を確保することが大切だと考えています。

About

2007年07月02日 10:13に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「関心」です。

次の投稿は「モンスター親」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。