校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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モンスター親

 私が生まれたのは昭和16年2月ですが、太平洋戦争が始まる前の「生めよ増やせよ」の時代でしたから、終戦直後、小学校に入学したときは、同級生が約250名位と多く、どの同級生も数人兄弟といった状態でした。私も男5人に女1人の6人兄弟でしたから、今の若い人達から見れば、「へえっ、そんなに多かったの」とビックリするかもしれませんが、6人はまだ少ない方で、中には12人、14人兄弟の家族もありました。
 そのような環境でしたから、どこの親も食うことに一生懸命で、子供の教育はほとんど学校任せになっていた状態で、私達子供も、学校での様子について、親に報告することはありませんでした。学校も学校で、小学校に入学した頃の男の先生といえば、戦争から復員してきた人が多かったのか気性も荒く、大きな声で生徒を叱ったり、生徒の顔や頭をゲンコツで殴るという状態は日常茶飯事に行われていました。それでも、それは生徒自身が悪いことをした結果でしたから、先生から怒られたり、ゲンコツをもらったからといって、そのことを親に報告し、親が学校に文句をいうことは先ずなかったのです。そして、私達夫婦も子供二人育てましたが、学校内で起こったことについて、親が学校側に色々注文したということは、聞いたことはありませんでした。
 ところが、先日ある新聞に、「最近、理不尽な要求をする親が多くなり、そのため、先生が追い詰められ、自殺をしたり、転職をしたりしており、学校側も対策として相談窓口を設けたり、専門弁護士を配置している」ということが掲載されており、内容を見たところ、唖然とさせられたのです。どのような理不尽な要求かというと、例えば、「自宅で掃除をさせていないから、学校でもさせないで欲しい」、「(子供同士で小さなトラブルになった)相手の子を転校させるか、登校させないで欲しい」、「子供が学校で同じクラスの子供に殴られた。これは管理する学校側の責任だ。治療費等の補償をしろ」、「部活動で汚れたユニホームは学校で洗ってくれ」、「うちの子供を正選手にしろ」等といったものだそうです。
 教育の現場では、このような理不尽な要求をする親のことを、ひそかに「モンスター親」と呼んでいるということですが、全くひどい要求をする親がいるものです。なぜ、このような親が多くなってきたのかというと、学校側に言わせると、かって子供の親は、学校にとって物言わぬ協力者だったのですが、子供の数が少なくなるに伴って、親が自分の子供さえよければという利己主義の考えに変わり、いわば、子育ての方向感を失った結果、学校側に理不尽な要求をするようになったのではないかと推察しています。また、このような現象は、1990年代、アメリカで起こり、問題化されましたが、当時は、このような親を「ヘリコプター・ペアレンツ」、すなわち「ヘリ親」と読んでいたそうですから、日本でこのような現象が発生しても別に不思議ではなさそうです。
 学校側でもこのような理不尽な要求をする親に対し、岩手県では、注文の多い親の類型を10に分類して処するマニュアル書を作ったり、東京の港区では、親や住民からのクレームやトラブルの解決法を先生に助言する専門弁護士を配置する等、いろいろ対策は講じられています。自動車学校においても、近い将来「モンスター親」からのクレーム電話がかかってきそうですから、早目にマニュアルの作製等の対策を講じておく必要があるようです。

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2007年07月09日 10:13に投稿されたエントリーのページです。

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