私は宮崎市内に住み、JRの電車を利用して都城自動車学校まで通勤していますが、山之口駅と都城自動車学校までの間は、職員の方に車で送迎してもらっています。このパターンが約6年続いていましたが、今年の4月頃、気候も良くなったし、また、山之口駅と都城自動車学校間の距離は約4キロで、途中、急な坂道もありませんから、自転車で往復してみようかなという気になったのです。
そこで、学校近くの自転車店に立ち寄ってみましたが、適当な自転車はなく、あきらめかけていたところ、かって都城自動車学校の職員であった石川益也さんが、ある日他の用件があってひょっこり学校に顔を出されたのです。そこで、石川さんと話をしていたところ、私が中古の自転車を探していることが話題になったのです。すると、石川さんが「使わなくなった自転車が学校内に放置されているので、それらの部品を使って私が組み立ててみます。」と提案されたのです。石川さんといえば、手先の器用な方で、繁忙期になると、当校に送迎担当の応援に来てもらっていますが、その際、車の整備等をお願いしている人なのです。
その後、時々石川さんは学校に顔を出し、南校舎の片隅で自転車の組み立て作業をしていましたが、やがて数日後には、中古車ながら荷カゴも鍵も付いた自転車が出来上がったのです。早速、試運転がてら、その自転車に乗ってみたところ、日頃私が通勤用に使っている3段切り替えの自転車と違い、スピードは出ませんが、乗り心地としては、満足出来る自転車でした。その自転車には、4月23日から乗り始めましたが、途中は田圃の中を通りますので、草の臭いがしたり、又、途中に東岳川に架かる橋がありますが、その上から下の川を見ると、数匹の鯉が悠々と泳ぐ姿が見えますから、ピクニック気分で往復していたのです。
ところが、5月の中旬頃の朝、JR山之口駅で降り、いつものように自転車置き場に行き、鍵をかけていた自転車に近づきましたが、なんとなく、自転車の様子がいつもと違うようです。改めて、その自転車を見ましたが、支柱に取り付けられた鍵は確かに数字を合わせるものですし、後輪の泥除け部分も見覚えがある自転車ですが、どうもしっくりいかないのです。どこが違うのかなと思いながら、さらに自転車全体を眺めたところ、なんと、自転車の前部に取り付けられていた「荷カゴ」が見当たらないのです。その「荷カゴ」は、わざわざ石川さんが新しいものに変えてくれたばかりのものですが、ねじで固定されただけですから、ねじ回し1本で簡単に取り外すことが出来るようになっていましたから、簡単に盗まれたわけです。
JR山之口駅は無人駅となっていますから、これまで夜間に駅舎のガラスが割られたり、ベンチに落書きされるなどの悪戯が耐えない所だとは思っていましたが、まさか、自転車の「荷カゴ」が盗まれるとは思ってもいませんでした。おそらく夜間、山之口駅付近にたむろする少年達の仕業だと思いますが、改めて自転車置き場を見ると、新しい「荷カゴ」の姿は見当たりません。これでは、新しく「荷カゴ」を取り付けても、又盗まれることになりそうですから、自転車による通勤は、あきらめざるを得ない状態になりました。これからは猛暑が続きますから、しばらくは自転車通勤はお休みとすることにし、涼しくなったら、また新しく荷かごを取り付けて乗り回そうと考えているところです。






