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校長のひとり言ブログ

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2007年8月 アーカイブ

2007年8月 6日

子供の行動心理

 全て交通死亡事故は悲惨ですが、その中で最も痛ましいのは、親が実の我が子を車ではねてしまい、死亡させる事故ではないでしょうか。毎年、このような悲惨な事故が、全国のどこかで発生していますが、今年もまた、先日発生しました。新聞報道によりますと、その事故は、7月30日の午前9時ごろ、東京都国立市内の幼稚園前市道で、4歳の女の子が、29歳の母親の運転するワゴン車にひかれて頭を強く打ち、病院に運ばれましたが間もなく死亡が確認されたという事故です。
 警察の調べによりますと、事故は、母親が死亡した娘さんを通っている幼稚園まで車で送ってきた際に起きたもので、道路左端に止められた車の助手席から娘が一人で降り、道路右側の数メートル先にある幼稚園に向かおうと車の前を横切った際、ひかれたものでした。娘さんの身長は約1メートルで、警察では母親が娘さんの姿をよく確認せずに車を発進させた疑いがると見て調べているということです。
 この日、幼稚園は休みでしたが、娘さんは園で開かれる体操教室に参加するため登園していたということですが、では何故このような事故は発生したのでしょうか。もちろん、今回の事故は、母親が娘さんの姿を良く確認せずに車を発進させたことが最大の原因ですが、私は、母親が4歳の娘さんの「行動心理」をよく理解していなかったことも要因にあると思います。それは、車から降りた4歳になる娘さんの頭の中は、おそらく幼稚園での体操教室のことしかなく、ましてや、母親の車が発進しようということなどは全く考えず、車の前を横切ったものと思います。このように子供は、時として大人が予想しない行動をとることがありますが、子供の「行動心理」を専門に研究している人の話によりますと、4歳から6歳頃の子供には、特徴的な行動があるということです。
 その特徴的な行動とは、「気まぐれで、気分屋」的な行動だそうです。例えば、手から離れた風船を追いかけて突然道路に飛び出したり、何かうれしいことがあると飛び跳ねたり、はしゃいだりして道路に飛び出したりする行動がそれです。そのほか、この時期の子供さんには、「一つのものに注意が向くと、周りのものが目に入らなくなる」「大人のマネをしたり、依存しやすい」「抽象的な言葉だけでは、よく理解できない」等の特徴があるそうです。
 また、この時期の子供は、「動態視力」がまだ未発達だということです。例えば子供が、道路の端に立ち止まって右、左の両方向を見回したので、車の運転者は「接近中の車を見たに違いない」と思っていたところ、子供は予期に反して急に道路に飛び出し、急ブレーキをかけたが間に合わず、事故になる場合があります。事故にあった子供に聞きますと、「見ました。だけど車は止まっていました」という答えが返ってくるそうです。このようにこの時期の子供は、一目で見て、ものの動きを把握できる能力「動態視力」が未発達だということなのです。
 さらに、この時期の子供には、ものの動きを目の端で見つける機能「周辺視」が大人に比べ、2分の1程度の視界しかないそうです。従って、大人から見れば、小学校に入る前だから、相当しっかりしているはずだと思いがちですが、実際は、「脳は気を取られやすい状態」「目は片目を閉じて水中眼鏡をかけている状態」「片方の耳がふさがられている状態」だということです。大人だったらこのような状態で歩けといわれたら怖くてとても歩けそうにはありません。
 このように親としては、子供はやはりまだまだ未発達な状態で、大人は思うほど、能力も大人並みには発達していないという「子供の行動心理」を十分理解することが、事故防止につながるようです.

2007年8月13日

一日一善

 現在の世の中は殺伐としていて、他人のことには全く関心がないという人が多くなってきていますが、それでも中には、困っている人を見かけると、即座に声をかけたり、手伝いをする人を見かけることがあります。私が毎日通勤に利用している電車の中でも、荷物を網棚に載せることが出来ず困っている人を見かけることがありますが、このような時、私もお手伝いしようかと考えますが、いざ行動に移すとなると、これがなかなか出来ず、その間に、他のお客さんがすっと立ち上がり、網棚に荷物を上げるのを手伝っています。その光景を見ていますと、お手伝いした人に対しては、「イイコトをしたな」とうらやむ気持ちが湧くとともに、次は自分がやろうという気持ちになるものです。そのため、「一日一善」を行うためには、待っているだけではなかなか機会がないので、自分から「何かお手伝いするものはないか」という気持ちになることが大切であることを知り、常にその気持ちで探したところ、意外と早くその機会が訪れました。
 それは、先日、自動車学校からの帰り、宮崎神宮の西側を自転車で走っていたところ、前方の道路中央上に何か落下物があり、若い男の人がそれを拾い上げようとしている姿が目に入ったのです。何が落ちたのかなと思いながら、その地点に来て見ると、それは、幌付きのトラックからモミ袋3個が道路上に落ち、そのうち1個は落下の際破れ、モミが路上に散らばっていたのです。破れていない2個のモミ袋は、若い男の人が拾い上げ、それを自転車道まで持ってきましたが、破れた1個のモミ袋からは、モミが路上にこぼれ、次々と通過する車にひかれ、無残な状態となっているのです。
 そこで、私は自転車を止め、モミを拾い集めるため、若者に「ビニール袋を持っているのか」と尋ねましたが、突然のモミ袋の落下で、自分が何をすればいいのか解らない状態でしたから、直ぐ近くの理容店に飛び込み、事情を話して塵取と箒、それにビニール袋をお借りして現場に戻ったのです。すぐさま、その若者に「私が車の整理をするから、この塵取でモミを拾いなさい。」と指示し、私は進行してくる車に手を上げてモミを踏まないよう整理を始めたのです。車も私達の姿に気づき、快く徐行したり、止まったりしてモミ拾いに協力してくれました。おかげで、約5分位でビニール袋に3個分のモミを拾うことができましたが、モミをよく見ると、まだ少し青いモミもありましたから、おそらく収穫したばかりの早期米だったようです。若者はモミを拾い集めても、まだ今にも泣きそうな顔をしていたので、「起きてしまったことを今さら悔やんでもしょうがないがね。元気を出しなさい。」といって、その場を離れたのです。その間、誰も私達に加勢してくれる人は誰もありませんでしたから、私がお手伝いしなかったら、こぼれたモミは車に全部ひかれてしまったものと思います。
 そのほか、「一日一善」の心がけを続けていますが、私がメンバーとなっているゴルフ場では、プレー終了後にグリーン場の草取りのボランティアを申し出、約1時間の作業でグリーン場の雑草を取ってゴルフ場の関係者に喜ばれました。さらに、買い物に行ったスーパー出入り口で、現金や免許証の入った財布を拾い、落とし主から感謝されるなど、「善」は一つづつ、確実に増えてきています。いつまで続くか解りませんが、今後も「一日一善」の気持ちを忘れないよう心がけるつもりです。

2007年8月20日

マナーアップ

 来年は北京オリンピックが開催される年ですが、その中国において、現在最も頭を抱えている問題が「中国人のマナー」だそうで、その模様が先日テレビで放映されていました。
 先ず、マナーが一番守られていないのが「地下鉄における乗客の乗り降り」で、電車が到着しドアが開くと、驚いたことには、降りるお客さんより電車に乗り込むお客さんの方が、我先に乗降口に殺到しているのです。そのため乗降口は混雑し、降りるお客さんは電車から降りることが出来ず、乗るお客さんが乗り込んでからようやく降りる有様なのです。テレビのアナウンサーの説明によると、こんな光景は、中国、特に北京市内では日常茶飯事に見られることで、中国では今や、「順序よく並ぶ」という「マナー」が守られていないということです。
 こんな光景は、地下鉄だけではなく、バスの停留場やスーパーのレジ等人が並ぶ所では、至る所で見られるということです。中国に在住する日本人の奥さんの話によると、買い物を済ませてレジの所で支払いの順番を待っていると、後ろに並んでいる中国人の女性が、自分の品物をレジ係りの前に出すのだそうです。あっけに取られていると、次の客が買い物をした品物を出して先に支払いを済ませるので、単に買い物といっても、全く油断が出来ないということです。
 そのため中国では、毎月11日を「列に並ぶ日」と定め、この日は電車も観光地、それにスーパーなどにも指導員を置き、列に並ぶ指導をしているということですが、その日は何とか列に並んだとしても、その翌日は又もとの木阿弥で、これにはさすがの中国政府もお手上げの有様といった状態です。
 また、バス停留所付近では、バスを待つ人が道路上にはみ出し、それが通行する車の邪魔になっていても、車には一切構わず、平気な顔でバスを待っている客の様子が映し出されていました。さらにビックリしたのは、歩行者用の信号が赤になっているのに、数人の歩行者が横断歩道を渡り始めたのです。もちろん車側にとっては青信号ですから、次々と車は進行するわけですが、その車の切れ間をぬって器用に横断しているのです。それを見た歩行者もそれを真似て同じようにして車の間を次々に横断していくのです。日本ではかって「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という流行語がありましたが、まったく、その言葉通りの行動で、画面を見ている私の方が、衝突しないだろうかと心配した位です。
 そのほか、所構わず路上にタンをはく人やタバコの吸殻をポイ捨てする人も多く、業をにやした中国政府は、市職員やボランティアで構成する「マナーアップGメン」を構成し、取締りに躍起となっているようですが、なかなか効果があらわれず、果たしてオリンピックに間に合うかどうかは、はなはだ疑問だそうです。中国人のマナーの悪さは、これまでもテレビ等で日本には伝えられていましたが、まさかこんな状態にまでマナーが悪くなっているとは予想もしませんでした。
 当校においても、入校中の生徒さんの行動を見ていますと、中には、所構わずタンや唾を吐く人、チューインガムをロビーに吐き捨てたりする人、椅子の上に靴を上げて談笑する人等マナーに欠けた行為を見かけることがあります。このような時、その行為を看過すると、本人はそれでいいものだと考えますし、周りの人も同じ行為を取りますから、そっと指導してやり、同じ行為をさせないよう、生徒さんの「マナーアップ」に全職員がご協力下さい。

2007年8月27日

母校

 今年の全国高校野球選手権大会は、佐賀北高校の劇的な満塁逆転ホームランによる初優勝で、熱い戦いが終了しましたが、大会期間中、何回か熱戦の模様をテレビで観戦する機会がありました。どの試合も高校生らしいはつらつとしたプレーが見られ、テレビを見ている私も何だか若さをもらったような気がしました。その試合の合間に、テレビでは、対戦している両校に対する「応援メッセージ」が読み上げられていましたが、その大部分が、戦っている両校の先輩からのメッセージで、「私は○○高校の出身です。現在は東京に住んでいますが、今でも故郷のことは忘れません。今日はテレビの前で母校の活躍を観戦します。」といったものですが、どのメッセージにも「母校」に対する懐かしさが現れていたようです。

 さて「母校」といえば、誰でも出身の中・高校のことが頭に浮かびますが、私達が勤務する指定自動車教習所も、運転免許を取得するために入校した人にとっては、一種の「母校」にあたるようです。先日、「私は約20年前に、この学校を卒業しました。今日は仕事で都城に来ましたが、懐かしくて立ち寄らせてもらいました。」という40歳代の男性が来校されました。私と元吉副校長が応対しましたが、その男性は、当時京都の大学に在学中で、平成元年に合宿生として入校したということで、「入校中に昭和天皇がご逝去され、そのため教習が1日休みになりました。また、宿泊先は温泉でした。」等懐かしそうに話されたのです。元吉副校長の話によると、当校が合宿教習を始めたのは昭和62年ですから、それから間もなくの入校だったようで、話のように当時の合宿生の宿泊場所は、現在はありませんが、都温泉だったということです。また、場内コースを走っている教習車の多さや大型特殊車、けん引車、中型自動車等各種の車が走行しているのにはビックリされた様子で、「私が入校中は普通車と大型車だけでした。」と懐かしそうに場内や南校舎の見学をされ、「私にとって、この学校は母校です。現在福岡支店に勤務していますが、宮崎には出張で度々来ますので、是非また立ち寄らせてください。」といって帰られましたが、その様子を拝見していると、運転免許を取得するため、青春時代を過ごした自分の若かりし頃を回顧している感じを受けたのです。

 さらに、先日こんなこともありました。お盆が過ぎた頃、一人の若者が事務所の窓口に来て、事務員と話をしている姿が目に入りました。よく見ると、その若者は、サングラスをかけているものの、身体つきから見て即座に、今年の1月、当校を卒業したTさんであることがわかりました。Tさんは昨年の10月、当校に入校したのですが、先ず、仮免の技能試験で失敗を繰り返し、その挙句、「俺はもう免許は要らん。」と言い出し、しばらくは教習をストップするほどの生徒さんでした。しかし、担当指導員等の説得で再びやる気を出し、卒業までには約4ヶ月の期間を要しましたが、ようやく卒業し、無事運転免許を取得した人です。入校中は担当指導員だけでなく、他の指導員もそれこそ、手取り足取りをして技能や学科を教えたので、期間は長くなったものの、運転免許が取れたのです。その恩が忘れないのか、お盆に帰省した際、自分が卒業した自動車学校を訪ねてきてくれたわけです。

 おそらくTさんにとっては、小・中・高を通じて、これほど親身になって指導してもらったことはなかったものと思います。こうしてみると、Tさんの考えている「母校」とは、どうやらMDSのようです。Tさん、いつでもおいでください。待っていますよ。