校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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2007年09月 アーカイブ

2007年09月03日

過保護

 大相撲名古屋場所終了後に計画されていた東北巡業は、優勝した横綱朝青龍が、腰と肘の故障という診断書を協会に提出し、親方に無断でさっさと故郷のモンゴルに帰ってしまい、巡業予定先のファンをがっかりさせてしまいしたが、巡業が始まる直前、腰や肘が痛いはずの朝青龍が、モンゴルで元気にサッカーに遊び興じている姿がスクープされ、大相撲ファンのひんしゅくを買ってしまいました。この問題が連日のようにマスコミで話題になり、あわてた大相撲協会では、朝青龍を急遽日本に帰国させるとともに、臨時理事会を開いて朝青龍に対し、2場所の出場停止と謹慎処分を決定し、本人に通知しました。

 ところが、処分を受けた朝青龍の精神状態が不安定になり、師匠の高砂親方が説得しても埒が明かず、数人の専門医が診察の結果、「解離性障害」と診断され、大相撲協会は再び臨時理事会を開催し、医師の意見を尊重するという形で、朝青龍を「治療」という名目で、モンゴルに帰してしまったのです。

 今回の問題では、朝青龍に対する処分が決定してからモンゴルに帰国させることを承認するまでに約1ヶ月を要し、その間、協会はなんら対策を打たず、全て師匠の高砂親方任せという状態になってしまい、後味の悪い結果となってしました。私も子供の時から大相撲ファンでしたから、今回の騒動については、報道される内容に注目していましたが、最も腹立たしく思ったのは、朝青龍の我侭な振る舞いと師匠である高砂親方の朝青龍に対する「過保護」とも言える対応振りでした。朝青龍の人間性については、これまでも懸賞金を受け取る際、右手で手刀を切るのに左で切ったり、勝負が決定したのに、相手力士を土俵下に突き落としたり、また、出稽古に来た他の部屋の若手力士を土俵上にたたきつけて怪我をさせたりする等、横綱としての品格を疑われるような行動が数々あり、他の部屋の親方や朝青龍と対戦する力士からは、表立っては出ていませんが、かなりの不満があったようです。

 さらに、協会から後始末を任された高砂親方の行動を見ていますと、大相撲の世界での親方と弟子の間柄ですから、当然、親方が問題を起こした朝青龍を自分の所に呼びつけるものと思っていたところ、驚いたことに、親方自ら朝青龍の所に出かけ、記者会見するよう説得したということです。いくら朝青龍が横綱とはいえ、高砂親方にとっては弟子ですから、このような行為をとった高砂親方の「過保護」振りには、全くあきれてしまいました。

 相撲道には、「心、技、体」という言葉がありますが、かって横綱の貴乃花はよくこの言葉を口にし、横綱としての品格の保持に努めていましたが、それは実父で師匠の二子山親方が厳しく育てたからです。大相撲では新弟子時代、相撲研修所で約半年間、相撲の歴史やしきたり等を学ぶそうですが、後の教育はその部屋の親方に任せるといった状態になっているので、朝青龍のような「技」と「体」は備わっているものの、「心」の欠けた力士が誕生したわけです。

 モンゴルに帰国した朝青龍が、はたして腰や肘のほか、「心の病」を完治させ、再び元の強い横綱としてカムバックするかどうかが、今後注目されるところですが、朝青龍のこれまでの我が侭振りや高砂親方の指導力からして、相撲界復帰はかなり難しいと思われます。親方の「過保護」とも思われる指導が、結果的には有能な力士の将来を潰す格好になったわけですから、相撲ファンである私にとっては、非常に残念です。

2007年09月10日

男のロマン

 誰でも子供の時は、将来の仕事について夢を持っていたらしく、職員に聞いてみますと、「幼稚園の先生」「宇宙飛行士」等色々な職業の答えが返ってきますが、男性の場合、「パイロット」「バスの運転手」「電車の運転手」等交通機関に関する職業が多く、一方、女性の場合は、「ケーキ屋さん」「パン屋さん」等食べ物に関する職業が圧倒的に多いように見受けられます。このように、子供の時代はそれぞれ夢がありますが、成長とともに、次々と変化していきます。しかしながら、男性の場合、心のどこかに、子供の時の夢が残っているのか、成長して大人になっても、まだその夢を追っかけている場合があるようです。

 先日、自動車学校に出勤するため、JRの電車に乗っていたときのことです。私は先頭車両の後部座席に乗り、いつものように小説を読んでいたところ、車両の前の方から「わあ、素晴らしい眺めだ」という男の声が聞こえてきたのです。私が何事かなと思い、小説を読むのをやめ、顔を上げて声のする方を見ると、背広を着た二人の男性が、運転席の直ぐ後ろに立ち、前方を見ている姿が見えました。その男性達は、私と同じJR宮崎駅から乗車した三人連れの内の二人ですが、二人とも40歳代の前半と見受けられ、宮崎駅のホームで待っている時の話の様子からすると、仕事で鹿児島市に向かうサラリーマン、それも残暑の時期に背広を着ており、しかも着こなしの状態から察すると、大手会社に勤務していると思われる人達でした。

 その電車に乗車している人は少なく、殆どの客は座席に座っていましたので、二人の様子は私の席からも良く見えましたから、しばらく観察することにしたのです。二人とも先頭電車の一番前、運転手の斜め後ろの場所に立ち前方を見ていましたが、二人は前方に見える風景を眺めたり、運転手が信号を見て「指差点呼」をするとそれを真似、同じように「指差点呼」をするのです。その光景はまるで子供みたいでしたが、私はそこに「男のロマン」を垣間見た思いがしたのです。

 そこで、私はその日、自動車学校からの帰り、山之口駅から電車に乗ると、二人がしたように席には座らず、運転席の横に立つことにしたのです。運転席の直ぐ横に立ったことは初めてでしたが、私の前方にあるのは大きなガラスで、そこには何も遮る物はありませんから、まるで運転手になったような錯覚を覚えたのです。

 先ず最初に感じたのは、意外にも線路が真っ直ぐなことでした。もちろん、カーブしている所もありますが、私が感じている以上に線路はずっと真っ直ぐなのです。それに何といっても感動したのは、トンネルの中を通過するときです。途中、青井岳トンネルは、全長が約1,5キロ位あるトンネルですが、このトンネルに入ったときは、真っ暗で前方の様子は、電車が照らす線路しか見えません。それがしばらくすると、前方にかすかに点みたいなものが見え、それが段々大きくなり、やがてトンネルの出口になるのです。そのほか、次から次に線路の周りの光景が目の中に飛び込んできますので、全く退屈することがなく、とうとう、終点の宮崎駅までずっと立ったままという有様でした。

 このような私の行動は、他の乗客から見れば、「席に座らず、何をしているのか」と思われたかもしれませんが、私にとってはまるで子供の時にタイムスリップしたみたいで、久方ぶりに胸がワクワクしました。これがおそらく「男のロマン」でしょう。鉄道関係者の話によると、私のような行動をとるのは、鉄道マニアだそうですが、どうやら私も病み付きになったようです。

2007年09月17日

心遣い

 大相撲秋場所は9月9日の日曜日から始まりましたが、その翌日の朝、出勤前にテレビを見ていたところ、元NHKのアナウンサーで、現在は相撲コメンテーターとして活躍中の杉山さんが出演していました。日頃は温和な話し方をする杉山さんが、珍しく語気を強め、「協会はファンに対する心遣いが足らない。」とコメントしていました。何事かなと思い見ていると、大相撲では、毎場所、初日の中入り後に協会を代表して理事長挨拶があるのが慣わしとなっていますが、今場所、北の湖理事長が挨拶した際、当然場所前に問題となった横綱朝青龍のことについて触れるものと思っていたところ、全くなく、型通りの挨拶だったということです。


 このことについては、その後のニュースを見ていても、インタビューに応じたファンの大半が、「大いに不満です。」「相撲協会はこの問題について、ファンに迷惑をかけたわけだから、一言謝罪すべきですよ。」等の意見でしたから、杉山さんが辛口なコメントになったのも理解が出来たのです。もともと大相撲協会の理事は、かって関取だった人だけで構成されていますが、その理事は、正直言って世間の常識に疎い人達です。従って、今回の「朝青龍問題」でも対策が後手後手に追われ、理事長の挨拶の中に、当然は入れるべき謝罪の部分を抜かしたものと思います。このようなファンに対する「心遣い」の欠けた挨拶をなくすためには、やはり理事の中に、相撲取りとは関係のない例えば弁護士等の部外理事を置く必要が出てきたようです。


 さて、「心遣い」といえば、先日当校を卒業し、大分県に帰る合宿生の方と宮崎駅までご一緒したことがありますが、その方に「MDSに入校してどうでしたか?」と質問してみたのです。すると、「優しい先生ばかりでとても楽しかったです。それに仮免の学科試験に合格し、その日初めて路上教習に出るとき、乗車する際、担当の先生から『仮免合格おめでとう。』と言われ、生徒の気持ちがわかる『心遣い』のある学校だと思いました。」と答えてくれたのです。その方は、仮免学科試験に無事合格した喜びもありましたが、初めての路上教習で、多少の不安感があったそうです。そのようなときに、担当指導員が笑顔で、「仮免合格おめでとう」と声をかけられたので、その途端、それまで持っていた不安感がたちまちなくなり、おかげで、その後の路上教習はルンルン気分で、楽しく運転出来たそうです。さらに、その日の路上教習は夕方でしたので、運転中に西の空に沈む真っ赤な太陽が見え、太陽までが自分の仮免合格を祝っているように感じたそうです。これから運転免許を取得して車を運転する場合、このときの指導員の「心遣い」と真っ赤な太陽のことは忘れることはないでしょうということでした。


 誰でも新任指導員のときは、何事にも一生懸命ですから、生徒さんの気持ちを汲んだ「心遣い」のある指導が出来ますが、段々慣れてくると、いつの間にか自分が気づかないうちにマンネリ化してしまうものです。当校に入校してこられる生徒さんの殆どは、「はたして自分は運転出来るだろうか。失敗ばかりするのではないか。」等と不安一杯だと考えられますので、こうした生徒さんの気持ちを汲み、積極的に笑顔で声をかけ、不安感を払拭して欲しいと願っています。

2007年09月24日

若者の交通死亡事故

 近年、交通死亡事故は減少傾向を示し、平成18年中の全国の交通死亡事故は6,352人でしたが、依然として多いのは、若者による交通死亡事故です。それも運転免許をとったばかりの若者が運転する車が暴走し、反対車線に飛び出して対向車と正面衝突したり、壁や電柱等に衝突し、乗っていた全員、あるいは数人が死亡するという悲惨な事故が発生しています。このような事故は私が知る限り、毎年5件以上発生していますが、今年も既に、茨城県、山口県、島根県、北海道等で発生し、先日もまた同じような事故が発生しました。


 その事故は、9月15日(土)の午後11時半頃、香川県の観音寺市内の国道上で発生したものですが、報道によると、18歳の会社員が運転する普通乗用車が反対車線に飛び出して対向車の普通乗車と正面衝突したということです。この事故で、18歳の会社員(男性)が運転する普通自動車には、運転手を含め5人が乗っていましたが、運転手と、後部座席に乗っていた18歳の専門学校生(男性)、18歳の会社員(男性)、19歳の大学生(男性)の合わせて4人が全身を強く打って死亡し、助手席に乗っていた18歳の会社員(男性)と対向車の普通乗用車を運転していた人が腰の骨を折ったり、足を骨折する等の重傷を負ったということです。現場は、愛媛県に近い片道1車線の見通しの良い直線道路で、18歳の会社員の運転する車が反対車線に飛び出していることから、地元の警察では、飛び出した原因を調査中ということですが、運転していた18歳の会社員は、本年2月に運転免許証を取ったばかりの初心運転者だったということです。


 これらの若者、それも初心運転者が引き起こす交通死亡事故を調べてみますと、次のような4つの共通する特徴点があることがわかりました。その一つは、事故の発生時間がいずれも深夜に発生しているということです。その時間は午後11時から翌朝の午前6時ごろまでの間にほとんどの事故が発生しています。そして二つは、事故の原因はほとんどが速度の出し過ぎということです。今回の香川県の事故も現在調査中ですが、テレビで見た限りでは、現場にはブレーキ痕がなく、反対車線に飛び出した車はメチャメチャに壊れているところから、相当のスピードを出していたものと推察されます。


 次に三つ目は、車を運転していた目的ですが、仕事で車を運転していたわけでなく、ほとんどがドライブ中の事故だということです。さらに四つ目の共通点は、事故を起こした車に乗車しているメンバーです。今回の香川の事故でも、運転経験の浅い人達だけで乗車しており、そうなると、どうしても運転する人は、自分の運転振りを見せびらかせようとして速度が超過し、危ないと思ったときはハンドル操作が出来なくなって、反対車線に飛び出したり、壁や電柱に衝突したりするといった結果になっています。従って、運転経験の少ない者同士でドライブすることは、このような危険を伴いますので、ブレーキ役をする経験者を同乗させておくことが大切なのです。また、運転免許を取ったことがわかると、先に免許を取った友達等が夜間ドライブに誘いに来ることも十分予想されますから、安易にその誘いに乗ることのないよう、指導してやることが必要です。


 これらの若者による事故を防ぐためには、教習の段階で、速度を出し過ぎた場合の危険性、そして危険な行動がもたらす結果の重要性について、教習生自身に十分認識させてやることが大切であり、それだけ指定自動車教習所の果たす役割が大きくなってきていますから、指導員一人一人が我が身のこととして受け止め、真剣に取り組んで欲しいものです。

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