校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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意欲

 私が毎朝、通勤で利用しているのはJR宮崎駅から鹿児島中央駅方面に向かう2両編成の下りの電車ですが、都城方面から宮崎市内に向かう上りの通勤電車と異なり、乗客は少なく、下車する山之口駅までは、二人席に一人のことがほとんどのようです。先日の火曜日、いつものように宮崎駅から乗車し、小説を読んでいたところ、途中の加納駅を過ぎた付近で「この席に座っていいでしょうか」という男の声が聞こえて来ました。私は目を上げ、声のする方を見たところ、そこには長身の外国人男性の姿があり、その瞬間、「もし話しかけたりしたら困るな」という考えが浮かんだのです。しかしながら、よく考えてみると、ちゃんと日本語でしゃべっているし、その外人の左胸に「末日聖徒イエス・キリスト教会」のプレートがあり、一見してモルモン教会の宣教師だとわかったので、「どうぞ」と返事をしたわけです。
 その外人は、「失礼します」と日本語で挨拶をし、私の左横の席に座るなり、「今朝は寒いですね」と私に声をかけてきたのです。私は小説の続きを読もうと思っていたのですが、その呼びかけを無視するわけにもいかず、「ええ、一寸冷えますね」と会釈の返事をしたのです。すると、左胸のネームプレートを私の方に見せ、「私はモルモン教の宣教師です。いつもは宮崎市内の教会で仕事をしていますが、今日は火曜日ですので、都城の教会に行くところです。」と自己紹介したあと、「どこまで行かれるのですか」「お仕事ですか」など矢継ぎ早に私に話しかけてくるのです。その日本語はたどたどしいのですが、私にはその意味が解りましたので、「いつ日本に来られたのですか」と質問すると、今年の9月に日本に来たということでした。その外人は、アメリカのマサチューセッツ州出身で、現在ユタ州にある大学2年生ですが、父はイングランド人、母がスペイン人であり、父がモルモン教を信仰していたため、現在は家族全員がモルモン教を信仰していることなどを話してくれたのです。さらに、モルモン教では、イエス・キリストの代表として2年間、家族から離れ、大学を休学して神様からの喜び・希望などのメッセージを伝えるため、外国に行くのが慣わしとなっており、そのため宣教師として日本に来ているということでしたが、それにしても流暢な日本語でした。
 そこで、どうして日本語がそんなに早くマスター出来たのかを質問してみると、そのアメリカの青年は、大学にはいってから日本語を習ったと前置きして、「先ず、日本語をマスターするため、平仮名を覚え、自分の方から積極的に日本人に話しかけ、日本の言葉を覚えました。」とそのコツを教えてくれ、ポケットからメモ帳を取り出し、それを私に見せてくれましたが、そこには、平仮名と英文字がびっしり書き込まれていました。さらに、日本の漢字を覚えるため、毎日1字を覚える努力をし、今では80字位をマスターしたと笑顔で話してくれたのです。さらに、宮崎の言葉を教えてくれという申し出があったので、今年の流行語大賞を取った「どげんかせんといかん」という東国原知事の宮崎弁を教えたところ、最初はその言葉が理解できないのか、首をひねっていましたが、発音する私の口元をじっと見ながら、メモ帳に「どげんとせんといかん」という平仮名を書き、それを何回か呟き、必死に覚えているようでした。その姿を見て、どうやら他の国の言葉を覚える最大の秘訣は、「覚えよう」という「意欲」にあることを垣間見たところでした。

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2007年12月25日 09:53に投稿されたエントリーのページです。

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