校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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2008年01月 アーカイブ

2008年01月07日

バック・シャン

 私は都城自動車学校までの通勤途中、電車の中で小説を読むのを楽しみにしていますが、先日、読んだ小説に「仮面の女」という作品がありました。その小説の主人公は、一流会社に勤める独身のOLで、入社以来、会社では独身男性のほか、上司の男性にも声を掛けられたことは一度もありませんでした。それは、その女性はスタイルも良く、後姿は美人なのですが、何しろ鼻が低く、おまけに目が細いときていますから、お世辞にも美人とは言えない容姿だったのです。そこで、自分の容姿に悩んだ主人公が、一念発起して会社を辞め、退職金をはたいて整形手術をしたところ、鼻が高く目が二重の絶世の美人に変身し、再就職した会社では、男性から次々に声を掛けられるようになったのです。やがて、会社の上司の紹介で、酒屋の御曹司と見合いしましたが、相手は、若い時、俳優を目指していたこともある男性とあって、目鼻立ちもはっきりしたいわゆるハンサムであり、女性とすれば理想とする相手でしたから、即座に承諾して結婚したのです。
 ところが、美男美女の二人の間に産まれた女の赤ちゃんは、両親とは似ても似つかぬ鼻がぺちゃんこだったのです。主人公は赤ちゃんの容姿が自分の小さい頃とそっくりなので、整形したことを悔やみ、夫に真実を打ち明けようとしたところ、夫の方から「すまない。実は俳優を目指していたとき、顔を整形した。子供の顔は俺の小さい頃とそっくりだ。」と詫びたということです。二人とも実は整形していたわけですが、主人公の女性は、夫が先に整形したことを認めたので、自分の整形のことは生涯黙っていたということです。げに強かなのは女性だということです。
 その小説を読んでから数日後、自転車でJR宮崎駅まで通勤途中、ふと前方を見ると、歩道上を私と同じ方向に歩いて行く若い女性の後姿が目に入りました。その女性は、黒い髪の毛が肩付近まで垂れ下がり、足も細く、まるでモデルみたいな歩き方をしていましたから、どんな顔の女性かなと考え、その女性の左側を追い越すとき、チラッとその女性の顔を見たのです。すると、その女性は、私の期待に反してモデルとは程遠い、鼻は低く、お世辞にも美人とは言えない、いわゆるブスだったのです。その瞬間、私の頭の中にひらめいたのは、小説にあった「後姿の美人」つまり「バック・シャン」という言葉でした。「バック・シャン」とは、後姿が美人の女性のことを指しますが、久方ぶりに思い出した言葉でした。
 そこで、職員の人に「『バック・シャン』を知っている?」と聞いてみたのですが、反応は鈍く、初めて聞いたという人が大半で、唯一、大渡副校長だけがその意味を知っていたのです。私達の年代では良く使った言葉ですが、若い年代の人が知らないところを見ると、ひょっとしたら「バック・シャン」という言葉は「死語」ではないかと思い、早速調べてみたところ、「外来語ではなく、日本で造られた造語」ということでした。バックは英語で「後ろ」、シャンは、もともとドイツ語の「シャーン」の「美しい」で、二つの言葉がくっつき、最初は「バック・シャーン」でしたが、その後なまって「バック・シャン」つまり「後姿美人」となったということです。その意味は「後姿は美しいが、前から見れば不細工な女性」という意味になるということです。
 もし、職員の皆さんが街角で後姿の綺麗な女性を見かけた場合は、この「バック・シャン」という言葉を思い出してください。ただし、くれぐれも追い越して女性の顔を見たとき、たとえ想像外であっても、言動には十分注意しましょう。

2008年01月15日

ひいきの歌手

 人生60年を越えると、身体にいろんな変化が出てきます。その一つに睡眠があります。それは、若い頃は一旦眠りに就いたら、朝までぐっすり眠り、途中で目が覚めるということはまずなかったのですが、最近はそうでもなくなりました。先日の木曜日も真夜中に目が覚めたので、時計を見たところ、午前4時を少し回っていました。そのまま眠ると寝過ごすと思ったので、いつもの習慣で、ベッドの枕元においてあるラジオのスイッチを入れたのです。丁度、その時間帯は、女性アナウンサーがディスナーからの便りを読み、リクウェストに応じて演歌やポップスなどの曲を流す番組でしたので、ベッドに入ったままその番組を聴くことにしたのです。
 その中で、男性からの便りで、「私は64歳、妻は60歳です。現在二人とも仕事はしていませんが、私自身は、妻想いだと自負しています。しかし、大橋純子さんの『シルエットロマンス』を聴くと、今でも頭がクラッとし、胸がドキドキします。是非、この曲をお願いします。私にとって、大橋純子さんは『ひいきの歌手』です。」というのがありました。私も大橋純子という名前を聞き、20年位前テレビで見たことのある、ショートカット姿を思い出しましたが、残念ながら「シルエットロマンス」という曲は記憶にありませんでした。しかしながら、「今でもこの曲を聴くと、頭がクラッとし、胸がドキドキします。」という便りを聴き、布団の中で思わずニヤリとしたのです。実は私にもひいきにしている歌手が二人あり、その歌手の声を聴くと、今でも、初恋にも似た、それこそ、「頭がクラッとし、胸がドキドキ」することがあるのです。
 その一人は、「園まり」という女性歌手です。「園まり」は、伊藤ゆかりや中尾ミエと一緒に、昭和40年代の前半、三人娘として活躍した歌手のうちの一人ですが、色白で丸顔のポチャッとした顔つきでした。その「園まり」が、甘ったるい声で歌うのをテレビやラジオで見たり聴くと、それこそ、「頭がクラッとし、胸がドキドキ」したのです。当時私は結婚したばかりでしたが、わざわざ「園まり」が歌うレコードを買い求め、休みの日は、独身時代から持っていたステレオで、「逢いたくて、逢いたくて」等のヒット曲をウットリと聴いていましたが、当時は新婚だった妻に、随分恨まれたものです。
 もう一人は、「みもりん」こと「水森かおり」です。「水森かおり」は「ご当地ソングの女王」として、現在、紅白歌合戦に常連メンバーとして出場していますが、平成14年に彼女が歌う「東尋坊」を始めて聴いた時、「園まり」の時以上に「頭がクラッとし、胸がドキドキ」としたのです。ドレス姿で、しかも歌のサビのところでは、悲しげに何かを訴えるような眼差しとこぶしの聞いた伸びのよい声を聴くと、それこそウットリとなったのです。
 それからは、私にとっては、「水森かおり」は「ひいきの歌手」となったのですが、その後の彼女の活躍ぶりを見ますと、「鳥取砂丘」、「釧路湿原」、「五能線」、「熊野古道」、そして昨年は「ひとり薩摩路」と全ての曲がヒットしており、今や日本を代表する女性演歌歌手の一人と言っても過言ではないようです。その中でも「五能線」の「みちのく五能線 窓いっぱいに日本海」と競り上がって行くところは、何度聴いてもウットリし、「頭がクラッとし、胸がドキドキ」する場面で、私にとって最も幸せな時間となっています。

2008年01月21日

風邪薬と運転

 先日、山形県内で発生したバス運転手の失神については、大事故にならずに良かったとホット胸をなでおろすとともに、その原因が「風邪薬」と聞き、私達もこのバス運転手と同じ状態になることが十分考えられますから、大変参考になった事案でした。当初、テレビの画面に「バス運転手失神」というタイトルが出てきたとき、私は失神の原因が心筋梗塞や脳卒中等の病気だろうと思ったのですが、アナウンサーの説明ではそうではありませんでした。報道によりますと、その高速バスは、1月14日の午前9時半頃、山形県内の国道上のトンネル内を通行中、突然運転手が意識を失い、ハンドルから手を離してうなだれているのを乗客の一人が発見し、ハンドルブレーキを引こうとしたのですが、見つからなかったため、咄嗟に、うなだれていた運転手の背中越しにハンドルを切り、タイヤを道路の縁石にこすらせて減速させたということです。バスはエンジンの回転数が下がったためノッキングして間もなく停車し、その後、意識が戻った運転手がトンネル出口の駐車スペースに入れ、大事故には至らなかったということです。そのバスには26人の乗客が乗っていたそうですが、おそらくどの乗客も生きた心地はしなかったものと思います。
 バス会社の話によると、このバスの運転手は前夜から体調が悪く、14日の朝、風邪薬を飲み、事故当時、意識がもうろうとしていたと話しているということです。また、同日朝の点呼の際、アルコールと体調のチェックを受けたが異常は見つからず、事故後、インフルエンザと診断されたそうです。今回の事案は、幸いトンネル内だったから縁石を利用して停止出来ましたが、もしトンネル外の道路で、しかも道路の外が崖だったとしたら、おそらく崖下に転落し、大惨事になっていたものと思われます。
 さて、私もこれまで風邪をひいたとき、病院で診察を受けて薬をもらったり、また、病院に行くまでに至らないとき等は、市販の風邪薬を買って飲んだ経験がありますが、その際、薬の説明書に「眠くなることがありますので、運転する際は注意をしてください。」と書いてあったのを見たことがあります。しかし、その際は、説明書を見ても別に気にもせず、薬を飲んだ後、車の運転をしていましたが、今回の事案を見て心配になり、風邪薬を飲むと何故眠くなるのか、早速、調べてみたのです。
 それによりますと、風邪薬を飲んだところ、体調はよくなったのに、どうにも眠くて眠くて困ることがあるそうですが、その原因は、風邪薬や鼻炎薬に良く配合されている「抗ヒスタミン剤」にあるということです。「抗ヒスタミン剤」は、主作用といって鼻水やくしゃみを止める効果がありますが、同時に副作用として眠気におそわれることがあります。これは中枢神経の抑制作用によるもので、患者さんによって異なりますが、眠くなって今回の事案のように失神する場合もあるそうです。特に長時間にわたって車を運転する場合は、危険性が増大するので、注意が必要だとなっています。
 今回のバスの運転手が服用した風邪薬にも、「抗ヒスタミン剤」が入っていたはずであり、おそらく「眠くなるときがあります」といった注意書きがあったものと思われます。職員の皆さんも風邪薬を服用する場合、今回の事故と同じ間違いを起こさないよう、細心の注意を払いましょう。

2008年01月28日

小さな親切大きなお世話

 私は殆ど毎日のようにハンドルを握っていますが、時にはハッとした場面に遭遇することがあります。先日の夕方も、妻と一緒に近所のスーパーに買い物に行く途中、横断歩道を渡ろうとしていた子供が目に入り、横断歩道の手前で停止したところ、対向車がわき見をしていたのか発見が遅れ、子供が跳ねられそうになり、私の行った「小さな親切」が危うく「大きなお世話」になるところでした。
 それは、1月初めの日曜日の午後5時を少し回った頃でした。県道を進行していたところ、約50メートル前方にある横断歩道を私の方から見て、左から右に横断する二人の子供の姿が見えました。その県道は、幅員が10メートル位の片側1車線となっており、比較的交通量の多い道路ですが、二人とも男の子で、前の方を歩いているのは小学5,6年生位、後ろの方は小学1,2年生位に見えました。先頭の子は、私が見たときは丁度、横断歩道の中央付近を歩いていましたから、そのまま二人は、横断し続けるものと思っていたところ、後ろの方を歩いていた子が、何を思ったのか、私の車の方をチラッと見るや急に反転し、元来た左側の歩道の方に走って帰ってしまったのです。その姿を見て、子供を先に横断させようと考え、対向車線を見たところ、約100メートル先にしか車の姿が見えなかったので、ブレーキを踏んで横断歩道の手前で停止したのです。
 すると、横断歩道の左端に立っていた子供が、チラッと私の車の方を向いたので、「どうぞ」と手で合図をすると、その子供はニコッと笑顔を見せ、走って横断歩道を渡り始めたのです。その子供の様子を目で追いながら、ふと目線を前方に向けたところ、なんと対向車線を走ってきた車が、横断歩道の約50メートルの所に近づいたのに、全くスピードが落ちないのです。子供は横断歩道の中央部付近まで進んでいましたが、近づいてくる車の姿には気が付いていない様子でした。私もビックリしましたが、同乗していた妻も「アッ、子供が跳ねられる」と声を上げたので、私は咄嗟に、クラクションを数回鳴らす行動をとったのです。その間、私には、子供が車に跳ねられるシーンが瞼に浮かび、「しまった。余計なことをしてしまった。どうか車が止まってくれ。」と祈ったのです。その願いが通じたのか、「キイー」という鋭い急ブレーキの音がし、対向車は、やっと横断歩道の直前で止まったのです。私も妻もその光景を見て、「ああ、よかった。」と胸をなでおろしたのですが、もっとビックリしたのは、横断しかけていた子供だったのでしょう。急ブレーキの音に顔を車の方に向けたようでしたが、直ぐ目の前で対向車が止まったのを見るや車に向かってペコンと頭を下げ、さらに横断歩道を渡り切ると、私の車に向かって、頭を下げて笑顔で何か言ったようでした。おそらく、口ぶりから「ありがとう」といった感じを受けたのです。 その子供の姿を見て、その場は大事に至らずに良かったとホッとし、その場を離れたのですが、スーパーの駐車場に到着してエンジンを切った瞬間、足がガタガタと震えだしたのです。子供が対向車に跳ねられるシーンが、フラッシュバックのように私の脳裏に浮かび、しばらくは降車出来ず、胸がドキドキするほどの影響があり、その後、この横断歩道を通るたびに、今でもそのときのシーンを思い浮かべる状態が続いています。
 職員の皆さんも、おそらくこのような状態に遭遇することがあるかと思います。そのときに備え、もし対向車が横断者に気づかないときや停車した車両の後方から追い越す車両があった時はどうするか、日頃から考えておきましょう。

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