公安委員会指定の自動車学校にとって、2月から3月にかけては、猫の手も借りたい位忙しい時期ですが、この時期になると、学校にとって毎年頭を悩ます問題があります。それは、入校生が発着所やロビー内の床、あるいはトイレなどに噛んだチューインガムを吐き捨てるからです。職員がそのような行為を現認したときは、そのつど注意して処理していますが、私達が気づいたときは、吐き捨てられたガムに気づかずに他の生徒さんが踏んでしまい、カーペット等にベットリ付いたままの状態が殆どなのです。私を含め職員がそのようなガムを発見したときは、火バサミ等を使い、時間をかけて取り除いていますが、これがなかなか思う通りにはいかず、何かいい方法はないかと考えていたのです。
ところが、先日、自宅でテレビを見ていたところ、「直ぐに役立つ知恵袋」という番組が放映されていました。それは、問題が三択式になっていて、そのうちの一つが正しいわけですが、例えば、生け花を長持ちさせる方法としてどれが正しいかという問題では、「漂白剤を少量入れる」という内容の回答が正解でした。なかなか面白い番組だなと思って見ていたところ、問題の中に「チューインガムがズボンに付きました。どうすればいいですか。」というのがありました。それを見て、かねがね私が悩んでいた事柄だったので、興味を持って見ていたところ、正解は「氷で冷やす」でした。しかしながらその際は、何故氷で冷やすとチューインガムが取れるのか解説がなかったので、早速その理由を調べてみることにしたのです。
それによると、「氷で冷やす」という理由は、ガムを固めるためということでした。その方法は、チューインガムの上に氷を当て、十分に冷やし固まってからはがすやり方で、そのほか、ガムの付いた衣類を冷蔵庫の中に入れて冷やしてからとるやり方もあるそうです。このような氷を利用するのが一番安全で簡単な方法ですが、これはガムが衣服にくっついたばかりで繊維の中に入り込んでいない場合には有効ですが、衣服やカーペットの中に入りこんでしまった場合は、効果がないそうです。
それでは、他に方法はないものかと思っていましたら、世の中には物知り博士がいるもので、次の方法があるということです。それは、そもそもガムの原料は「チクル」ですが、このチクルは油と親和性があり、油と結合すると溶解、つまり溶ける性質があるそうです。このことから、衣服に付いたガムについては、バターやサラダ油、チョコレートを利用してガムを取り除くことが出来るそうです。したがって、歯ブラシ等にバターなどを付けてこするか、直接手にとってこするとうまくいくということです。また、ガムが完全に除去できたら、油を取り去り、仕上がりです。
このことを聞き、早速実験してみましたが、先ず、コンクリートの上に捨てられたガムは、ベットリなっていても、氷で冷やすと、約2分位でガムが固まり、直ぐ取り除くことが出来ました。 しかし、カーペットの場合は、完全に取り除くことが出来ず、サラダ油を使って実験したところ、思いのほか簡単に、しかも完全に取り除くことが出来ました。けれども、期間が長くなり、カーペットの上に黒くなったままの状態で残されたガムはやはり無理でした。したがって、ガムを取り除くためには、早期にガムを発見することが大切なようです。






