私は、夕方になると妻を乗せ、自宅から約2キロの所にあるスーパーに買い物に行くのが日課となっていますが、そのスーパーの中華料理売り場に陳列されている品物の味が、最近微妙に違ってきました。
その味に気づいたのは先日の夕食のとき、妻が「この料理を食べてみて。一寸味がおかしい。」と言い出し、妻から言われて差し出された中華料理を食べてみたのです。それは、じゃがいも、玉ねぎ、ごぼう等の野菜を油で揚げたものですが、口に入れた途端、塩辛く、とても食べられそうもないのです。そこで、「塩を入れ過ぎじゃない。」といったところ、妻も「最近、あのスーパーの中華品売り場の品物は、全て塩辛い。」ということでした。妻の説明によると、逆に料理が甘すぎるのは、「肉じゃが」「フキの煮物」等の煮物で、これも最近になって味が替わったということです。
それを聞き、中華料理をつくっている人に、料理の味付けが塩辛くなったことを伝えようと考えましたが、それでは、料理人のプライドに傷をつけるおそれがありましたので、スーパーに「ご意見箱」があれば、それに書こうと思い、翌日、またスーパーに出かけたのです。スーパーに入って直ぐの所に「あなたの声を聞かせてください」という張り紙の「ご意見箱」が目に留まりましたので、料理の味付けのことについて書こうと思い、その「ご意見箱」の前に立ったところ、なんとメモ紙がないのです。どこかに落ちたのか知れないと考え、箱の後ろや下を見ましたが、それらしき紙も落ちていません。さらに、最も驚いたことには、その「ご意見箱」にひも付きのボールペンが取り付けられていますが、なんと芯が取り外されているのです。箱の中を上からのぞいて見ましたが、中は塵らしき紙切れが入っているだけなのです。これでは、意見を書きたくても書かれません。しかしながら、そのまましていたのでは味付けは変わりませんので、そのスーパーに対し、「ご意見箱」のメモ用紙が切れていることを電話したのです。
すると、2,3日後、そのスーパーの「ご意見箱」にメモ用紙が備え付けられていましたが、その内容を見て、またがっかりしました。「お客様の声」というメモ用紙には各項目が書き込まれていますが、私が求めていた「味付け」の項目はなく、全てアンケート式になっているのです。仕方がありませんから、余白の部分を利用し、「最近、中華料理の味が塩辛くなっています。逆に煮物の方は甘すぎます。一度試食してみてください。」と書き入れたのです。また、意見を書いた人の住所や名前、電話番号等を書く欄が設けられていますが、個人情報の保護が厳しい時代ですから、おそらく100%の人がこの欄は書かないものと思います。他のスーパーの「ご意見箱」を見ますと、この欄は「男、女、年齢」だけになっているのがほとんどですから、そのことも書き入れて「ご意見箱」投函したのです。
それから数日経過しましたが、まだ、中華売り場の料理の味は変わっていません。他のスーパーでは、お客様の意見とこれに対する店側の回答が掲示してあるものですが、このスーパーではこの方法は取っていません。果たして私の意見を店長なり、責任者の方が読まれたかどうかは疑問です。このスーパーは品数も豊富ですし、いまさら他のスーパーに変える考えはないので、今しばらくは、じっと我慢して味が変わるのを待つしかないようです。



