「盲導犬」は、目の不自由な人の歩行を助ける大切なパートナーとして、テレビ等で紹介されるようになりましたが、私も先日、偶然にも街角でその「盲導犬」を見ることが出来ました。
それは、先日の朝、出勤のためJR宮崎駅まで行く途中のことでした。宮崎市内の北部にある交差点に差し掛かったところ、前方の信号機が赤に変わりましたのでしばらく待つことにしました。その交差点は、宮崎市内を南北に走る国道10号線に面していますが、私はその交差点の北東角に立ち、ぼんやりと車や人の動きを見ていたのです。そのような中で、ふと前方、つまり交差点南東角に目をやったところ、歩道上に白っぽい犬の姿が見えたのです。その犬は、腹の周りに何か着物みたいな物を身につけており、その傍には黒いメガネをかけた一見して目が不自由と思われる男性が立っていましたので、その犬が「盲導犬」であることがわかったのです。その「盲導犬」を見ているうち、一寸奇異に感じるものがありました。それは、男性と「盲導犬」は西の方を向いており、東西の信号が青なのに一向に横断歩道を渡ろうとしないからです。その交差点には、盲人用として南北の信号が青の場合はピヨ、ピヨ、東西が青の場合はカッコー、カッコーのメロディが鳴るようになっています。しかし、「盲導犬」はいわゆるお座りの状態でしたから、目の不自由な男性は、誰かと待ち合わせるためにそこに佇んでいるものと私なりに考え、再び前方の信号に目を移したのです。
やがて、信号が変わりましたので横断歩道を渡り始め、丁度横断歩道を渡り切った所で、右側の方からけたたましいクラクションの音が聞こえてきたのです。何事だろうと思い音の方向に目をやったところ、国道の真ん中付近の横断歩道には、先ほど見た目の不自由な男性と「盲導犬」の姿があったのです。つまり、東西の信号は赤なのに、何を勘違いをしたのか横断を始めたというわけです。男の人はクラクションの音におびえたのかうろたえており、その姿を見た瞬間、私はどのように行動をとればいいのか瞬時に判断できず、そのままその様子を見ていたのです。やがて、男性と「盲導犬」は西に向かって歩き出しましたが、その間、信号に従って北進する車がその姿にびっくりし、急ブレーキをかける場面もありましたが、何とか男性と「盲導犬」は反対側の歩道にたどり着いたようで、それを見て私も、ほっと胸をなでおろしたのです。
さて、街角で「盲導犬」に出会った場合、どのように対処したらよいのか実は私も知らなかったので、早速調べてみることにしました。それによると、犬は信号の色を判断できないので、目の不自由な人が交差点や横断歩道で判断に迷っている場合は、「赤ですよ」とか「青になりましたよ」と声をかけてやると、その一言が大きな安心につながるそうです。また、道に迷っているなと思った場合は、声をかけて目的地まで案内してやるか、それが出来ない場合は、現在地や道順を教えてやると大助かりだそうです。そのほか、手伝いの仕方としては、「何かお手伝いしましょうか」という声かけ、目的地まで案内するときの「手引きのしかた」、そして目的地に到着して別れるときは、「到着しました」という別れ方などがありますが、やってはいけないことは、「食べ物を与える」「犬に声をかけたり、口笛を吹く」「犬やハーネス(胴輪)にさわること」だそうですから、職員の皆さんも常識として知っておきましょう。






