先日の土曜日の夕方、ゴルフ場から車を運転して帰宅中、対向車線を赤灯を点け、サイレンを鳴らしながら進行してくる消防車らしい車の姿が見えて来ました。当初、火災があったのかなと思っていましたが、その車が段々私の車の方に近づいて来たので、よく見ると、どうやら消防の工作車のようでした。その途端、私の頭の中には「工作車→正面衝突事故→車の中に閉じ込め→佐土原バイパス」という余り有難くない構図が浮かんだのです。それは工作車が出動する場合は、大きな事故が多いからです。
案の定、私の予感が当たり、自宅に帰ってテレビニュースを見たところ、当日の午後4時ごろ、宮崎市内から延岡市内に向かっていた親子4人乗りの乗用車が、中央線を超えて対向の大型タンクローリーと正面衝突して、乗用車の若夫婦が死亡、そして生後3ヶ月の次男が重体、2歳の長男は足の骨折という大きな交通事故だったのです。ニュースでは事故の原因は調査中ということでしたが、発生場所が宮崎市佐土原町の国道10号の佐土原バイパスということを知り、「やはり居眠り運転だったのか」と直感したのです。
それは、その場所は、ハイビスカスというゴルフ場のすぐ東側になりますが、実は、平成3年から4年にかけ、バイパスにある横断歩道橋を中心にして南北約1キロの間で交通死亡事故が多発し、8人位が死亡した所なのです。しかも事故の原因が、ほとんど「居眠り」によるものだったからです。余りにも同じ地区で「居眠り」と思われる事故が多発するので、警察、交通安全協会、佐土原町(当時は宮崎市と合併前)、建設省、地元住民などが参加しての事故防止対策協議会を開催したのです。その際、対策としていろいろ意見が出ましたが、地元住民から「バイパスとなった所は、以前墓地があったが、お祓いなしに墓を移転したと聞いている。この際、お祓いをしてはどうか」という意見が出されたのです。この意見に対し、迷信という反対意見もありましたが、ワラをもつかむ思いで、実行することにしたのです。ただし、大げさにやると、マスコミにたたかれますから、安全協会と地元住民の一部が参加してのお祓いとなったわけです。ところがどうでしょう。あれほど次から次へと発生していた「居眠り」による交通事故が、それを境にパッタリとなくなってしまったのです。今でもそのときの関係者と会うときがありますが、そのときには必ず、このお祓いが話題になります。しかしながら、未だもって事故がストップした原因がわからないところです。
さて、このような正面衝突の原因には、速度の出し過ぎ、わき見運転などがありますが、なんと言っても主な原因は、やはり「居眠り」のようです。そこで、正面衝突が最も多い北海道の対策を調べてみたところ、眠気、つまり「睡魔」の予兆を捕まえることが大切だということでした。運転しているとき、「あくびが出る」、「視点が挟まっている」、「運転席で動きたくなる」、「まぶたが重く感じる」、「シートベルトが重く感じる」、「姿勢が悪くなる」、「気づいたら前の車との距離が近くなっていた」という症状が出たら、危険信号ですから、近くの道の駅やコンビニなどで休憩することが事故防止対策だそうです。
当校の全職員は、このほど都城警察署長から「交通安全でんどうし」の委嘱を受けましたので、活動の際は、「睡魔」による事故を防ぐため、この眠気の予兆内容をしっかり指導して下さい。






