校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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親近感

 私が良く見るテレビに、NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」という番組があります。この放送は毎週月曜日の午後8時から始まる番組で、主演は「笑福亭鶴瓶(しょうふくてい・つるべえ)という落語家ですが、その内容は、ゲストと一緒に全く知らない所を訪れ、ぶっつけ本番的に通りかかった人に声をかけ、素敵な家族を紹介するものです。ゲストになる人は、女優、スポーツマン、歌手等さまざまですが、毎回、そのやり取りを見ていると、ほのぼのとしたものを感じます。その中でもいつも感心するのは、年齢層を問わず、鶴瓶さんの顔を知っている人が意外に多いということです。多いというより、むしろ殆どの人が鶴瓶さんを知っているといっても過言ではないようです。例えば、テレビに出演している女優さんがゲストの場合、知らない家を訪問すると、若い年代の方だったら、即座にそのゲストが誰であるかわかりますが、年配の人の場合、気づかれず、話もつながりがないようです。
 それに比べると、自分から「鶴瓶です」と名乗らなくても、鶴瓶さんの顔が見えた途端、「アッ、鶴瓶さんだ。」という声が聞こえてくるからです。年代は小学生から高齢者まで、そして男女を問わず、あらゆる階層の人達が鶴瓶さんの顔を知っているのです。鶴瓶さんの顔つきは、丸くて目が細くて少し垂れ目、そして頭の毛が薄く、漫画に描きやすいという容貌なので、テレビを通して自然と顔と名前が覚えられているものと思われます。
 テレビでは、鶴瓶さんが高齢者の方に声をかける場面がありますが、そのような場合、鶴瓶さんであることに気づくと、「アラッ、鶴瓶さんじゃね。」と言いながら近づいてきますが、意外なのは、その後に「久しぶり」と言って声をかける人が多いからです。「久しぶり」という言葉は、以前からの顔見知りがあるときに使う言葉なのですが、鶴瓶さんと初めて会う人は、そのときが初めてであっても、日頃からテレビで見ているので、おそらく錯覚してしまい、つい「久しぶり」と声をかけるのではないかと思います。つまり、それだけ、日本に住んでいる人の多くは、鶴瓶さんに対し、テレビを通して「親近感」を持っているものと思われます。
 実は、私もこれと同じような体験をしたことがあります。それは、私は毎朝、出勤途中に宮崎市内のパン屋に立ち寄りますが、先日の朝も、そのパン屋に入り、パンを物色していたところ、ドアが開いて若い男性が店内に入ってきたようでした。私は何気なくその男性を見たところ、その男性は、黒縁のメガネこそかけていましたが、NHK宮崎放送局の伊藤航(わたる)というアナウンサーでした。何故分ったのかと言いますと、朝・夕のテレビで、伊藤アナウンサーの顔を何十回いや百回以上も見ていますし、今年89歳になる義母が伊藤アナの大ファンだからです。その途端、私の口から「おはようございます。伊藤さんですがね。」という声がスラスラと出てきたのです。これに対して伊藤さんも別にいやな顔はせず、あいさつを返してくれましたが、店を出た後、自分ながらよくも初対面の人に対し、気軽に声をかけたものだと一人苦笑した次第です。
 こうしてみると、日頃私達が何気なく見ているテレビは、登場人物と私達を急速に結びつける、いわば「親近感」を持たせる魔法の機械のようですし、私には多少野次馬的なところがありますので、もし、街角でテレビに出てくる有名人に出会ったら、また、衝動的に声をかける場面があるかも知れません。

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2008年07月28日 10:13に投稿されたエントリーのページです。

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