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校長のひとり言ブログ

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2008年12月 アーカイブ

2008年12月 1日

携帯依存

 最近、私が通勤に利用している電車内での女子高生の行動に一寸した変化が見られます。それは、数年前だったら、電車に乗り込むや否やたちまちおしゃべりする光景が見られましたが、2、3年前からは、先ず携帯電話を取り出し、次いで携帯電話とにらめっこでメールを打ち始めるのです。それが短時間なら良いのですが、目的地に電車が到着するまでずっと続け、中には隣の座席に座っている友達とメールの交換をしている子もいるのです。私達から見れば、面と向かって話せばいいものをと考えがちですが、今の若い人はそうではないようです。このような状態だったら、今に「携帯依存」にならないのかと心配していたのです。
 その矢先、先日のNHKテレビで、「携帯依存~便利さの裏に潜む危険」という特別番組が放映されていました。それによると、今や携帯電話は私達の生活に完全に入り込んでいますが、特に若い人の中には、携帯電話に振り回されて「携帯依存」の状態になり、ノイローゼ気味になっている人が急増加しているということです。番組では、「破綻(はたん)」という漢字について、日頃メールを打っている人に対する調査結果が出ていましたが、1日にメールを打つのが5通以下の人の40%はこの字が読めますが、これが15通以上になるとわずか10%しか読めないということです。その原因は、メールを打つ場合は急いで書き込むので、平仮名のまま送ることが多く、それが国語力の低下につながっているようです。 携帯電話に頼りすぎるとどうなるかといえば、携帯電話を持ち歩かないととても不安な状態になるそうで、中には、食事中、トイレ中、入浴中のほか、ベッドの中にまで携帯電話を持ち込み、メール打ちに夢中になっている若者まで存在するということです。こうなると、完全な「携帯依存」の状態ですが、最近は、ノイローゼになったり、うつ状態になり、精神科医を訪れる子供達が多くなったそうです。
 それでは、なぜ、このような現象が起きるようになったかといえば、専門家の話によると、3年から始まった「携帯電話のパケット・定額制」だということです。これはどれだけ使っても一定額となる携帯電話の料金制ですが、この制度が始まってから急激にメールを打つ人が増え、中には1日に500通ものメールを打つ若者もいるということです。
 問題は、こうした「携帯依存」状態の階層が、若者から高校生、そして中学生や小学生へと段々低年齢化しているということです。このような状態は全国的に広がり、今や社会問題となっているようですが、この「携帯依存」には兆候があります。その兆候とは、「片時も携帯電話を放さない」「メールが終わらない」「利き手と逆の手でメールを打つ」「圏外になるとパニックになる」です。「片時も携帯電話を放さない」とは、ご飯を食べているときでも携帯電話を手放さず、親が話し掛けても全く反応がない状態のことです。「メールが終わらない」とは、面と向かった会話だったら、途中で会話が途絶えることがありますが、メールを打ち始めたら、2時間でも3時間でも続く状態のことです。「利き手と逆の手でメールを打つ」とは、普通、ご飯を食べるときは右手で箸を使いますが、この利き手と反対の左手でメールを打つようになったら「携帯依存」の状態だそうです。また、「圏外になるとパニックになる」とは、例えば、家族旅行で県外に行き、そこが携帯電話のが通じない圏外でパニック状態になり、「もう帰る」と言い出した時は、既にその子は「携帯依存」の状態にあるということだそうです。
 その対策としては、ご飯を食べるときは、携帯は使わないといった「ルールを決める」とか、「親の目が届く所で充電する」、「一定の時間、携帯から手を放す」等があるようですが、こうした「携帯依存」にならないよう、親が子供の携帯電話の使用について、関心を持つことが大切のようです。

2008年12月 8日

伝染病

 私の好きなテレビ番組の一つに、「サンデーモーニング」というのがあります。この番組は、日曜日の午前8時からTBS系テレビで放映されるものですが、他の用件がない限りは、大体毎週見ています。その番組の中でも私が大好きなのは、8時40分頃から始まるスポーツのところです。この場面のコメンターは、かって日本プロ野球で活躍した「大沢さん」と「張本さん」です。二人は野球だけでなく、他のスポーツについても思ったことをズバリとコメントし、素晴らしい活躍をしたプレーヤーには「あっぱれ」が、そして、奮起してもらいたい人には「喝」がそれぞれ出され、それがこの番組の特徴でもあるようです。
 昨日(12月7日)の「サンデーモーニング」では、今年のゴルフ日本女子賞金王は、11月末に宮崎市で行われたリコーカップ大会で、古閑美保選手が逆転勝利したことが話の内容となっていました。私もその試合の最終日の模様はテレビで見ていましたが、優勝を争っていた韓国の全美貞選手と不動裕里選手が、最終の18番ホールで優勝を意識したのか、私達アマチュアプレーヤーがするような大きな失敗をやらかしたのです。先ずトップを走っていた全選手の第2打がグリーン周りの深いバンカーに入り、次に打った第3打がゴルフでは「ホームラン」と言いますが、クラブが直接ボールに当たって大きくグリーンからはずれ、結果的にはこのホールはダブルボギーをたたいてしまい、優勝戦線から脱落したのです。さらに、第2打がカップまで約1メートルの所に近づけ、バーディー間違いなしと思われていた不動選手のパットが無情にもカップを外れ、おまけに返しのパーパットがカップに蹴られてボギーになってしまい、先に6アンダーでホールアウトしていた古閑選手が優勝し、おまけにこの大会で獲得した賞金を加えて、見事今年の賞金女王となったものです。
 このようなプレーはアマチュアではよく見られますが、プロでもこんな「マサカ」があるようです。これについて、解説者の小山プロが面白いことを言っていました。それによると、プロゴルフ界では、今回の全選手や不動選手のプレーを「伝染病」というのだそうです。不動選手は試合後のインタビューで、「全選手がグリーン周りでバタバタするので、私にまで移ってしまい、パットを打つとき緊張してしまった。」とコメントしましたが、優勝経験が豊富な不動選手でもこんなことがあるものです。
 さて、一人が失敗すると、周りの人まで緊張して失敗するという「伝染病」ですが、日本舞踊を習っている妻の話によると、同じ現象が舞踊でもあるということです。それは、例えば、数人で扇子を持って踊っているとき、一人が持っている扇子を床の上に落とし、「パタン」という音がすると、一緒に踊っている人もその音に緊張し、必ず、誰かが同じようにして扇子を落とすことがあるそうです。これら「伝染病」と言われる行為は、何もゴルフや舞踊の世界だけでなく、私達自動車学校でも見られます。それは場内で行われる仮免技能試験を見ていますと、前の受検者がクランクコースでポールに当てて失敗すると、後部座席でその様子を見ていた次の受検者も、同じようにして失敗をし、あえなく検定中止になることがしばしばあるようです。不動選手も反省していましたが、このような時は、一度プレーを止め、大きく深呼吸をして緊張感を取り除くことだそうです。この教訓は、受検者にも通じるようです。私達も参考にしましょう。

2008年12月15日

寒さ対策

 先日の12月7日(日)は、この冬一番の寒波が日本列島に押し寄せ、全国軒並み氷点下となり、私が住んでいる宮崎市でもマイナス3度という寒さでした。この日の朝は、いつものように午前5時ごろには目が覚めましたが、なんだかいつもより寒そうでしたから、しばらく布団の中でラジオを聴き、午前6時半頃から朝の散歩に出かけたのです。いったん外に出ましたが。一寸寒く感じましたので、また家に引き返して耳覆いと反射タスキを取り出して身につけ、いつもの散歩コースである団地周辺道路を歩き始めたのです。歩き始めの頃は、まだ夜が明けてなく暗がりでしたが、そのうち段々夜が明け始めると、次第に物がボンヤリながら見えるようになりました。庭に植えてある木々の葉は真っ白になっており、よく見ると、どうやら霜が降りており、それもよほど寒かったのか、一面雪が降ったように真っ白になっていたのです。
 寒さに震えながら、そのまま散歩を続けていると、前方から男の声で「早よせんか、遅くなるぞ」と怒鳴る声が聞こえてきました。何事だろうと思って近づいて見ると、それは親子と思われる男性二人が、車のフロントガラスをタオルで拭いている姿でした。しかし、この日の寒さで、屋根のない車庫に止めていたのかその車のフロントガラスは真っ白に、それもどうやら凍り付いているようで、なかなかとれないようでした。その様子を見て大変だなと思いながらその場所を通り過ぎようとしたところ、父親と思われる男性が、「水を持って来い」と息子らしき男性に指示しているようでした。その声を聞いた途端、私のこれまでの経験では、水ではかえって凍り付き、お湯でないとフロントガラスの氷は取り除けませんから、足を止め、しばらく二人の様子を見ることにしたのです。
 間もなくすると、息子らしき若い男が水を入れたジョーロを持ってきて、フロントガラスに流していましたが、私の予想通り、いったんフロントガラスの氷は融けたように見えましたが、すぐにまた凍りついてしまったのです。そこで、車のところに近づき、「お湯でないと氷は融けませんよ。」と教えてやったのです。二人は怪訝そうに、私の助言を聞いていましたが、父親らしき男が「おい、お湯を沸かして来い。」と指示したのです。息子らしき男が返って来る間、私はその男性と話をしましたが、その話によると、「これまで、フロントガラスがこんなに凍りつくほどの寒さは経験したことがなく、また、水で流せば大丈夫だろうと思っていた。」ということでした。やがて、5分位したら、息子らしき若い男がお湯の入ったヤカンを持ってきて、早速、フロントガラスに流すと、あんなに凍り付いていたフロントガラスがたちどころに元通りになったのです。
 このような寒さ対策について、当校の若い事務員に聞いてみたところ、さすがに冬には何度かこのような寒い朝を体験しているのか、どの事務員からも「もし凍り付いていたらお湯で流しますが、その前に、氷点下になるようでしたら、前夜、フロントガラスに毛布やダンボールなどを置くなどの予防措置をします。」という返事が返ってきました。私の体験でも、最近、宮崎地方がこのような寒さになったことがないので、温暖な気候の宮崎市に住んでいる人の中には、この親子のように、その予防措置やお湯で氷を融かす対策を知らない人がいるようですから、当校の職員も常識として知っておきましょう。

2008年12月22日

右折時の安全確認

 私が毎日自転車で通勤中に通る場所で、宮崎市矢の先交差点というところがありますが、先日その交差点で、交通死亡事故、それもひき逃げ事故が発生しました。それは12月13日(土)の午後7時35分頃発生した事故です。新聞やテレビ報道によると、宮崎市神宮町方面から北進してきた普通乗用車が上記交差点で右折するため、交差点の中央部付近で停車し、対向する直進車が途切れたので、右折を開始したところ、運転者から見て右側の方から進行してきた88歳の男性が乗った自転車に気づかず、自車の前部を自転車に衝突させ、そのため老人は路上に投げ出されて頭を強打して数時間後に死亡したという事故です。運転者は、事故を起こしたことには気づいていましたが、怖くなってその場を離れてしまい、約30分後に現場に引き返したところを自動車運転過失致傷罪とひき逃げで逮捕されたものです。その交差点は、県道同士が交わる信号機のある場所ですが、交通量が多く、朝夕は渋滞が出来るほど混雑する所で、あいにく、その日は午後から雨が降っていたので、運転者も帰りを急ぎ、右側からの自転車乗りに気づかなかったものです。
 その事故の報道を見て私は、かねてから右折中のドライバーの視線が、正面と左側には向けられますが、右側には向いていない事例を数多く見ていますし、また私自身もその体験もしていますので、起こるべくして起こった事故だなと感じたのです。その体験は、先日、自宅近くの交差点に自転車で差し掛かったところ、信号が赤でしたのでしばらく待つことにしたのです。やがて信号が変わり青になったので、自転車のペタルを踏み始めて交差点の中央部近くまで進んだところ、私の左側から何か黒い物が近づいてきた感じがしたので、顔を左側に向けたところ、それは右折してきた軽自動車だったのです。軽自動車の対向車線には直進車があったのですが、信号が変わると同時に発進し、交差点の中央部で停止せず、どうやら右折小回りしたようなのです。しかも運転席をチラッと見ると、若い女性の姿が見えましたが、視線は正面を向いており、私の存在には全く気づいていないようなのです。そのまま私の自転車が進むと、丁度横断歩道の中央付近で衝突しそうでしたから、あわてて急ブレーキをかけて自転車を停止させたのです。その車は、私のすぐ目の前をスピードを緩めず通り過ぎましたので、改めて運転席を見たところ、運転の女性は、自転車に乗っている私の存在は全く気づかないようでした。
 こんな体験をしてから、それでは交差点において右折する際、はたしてドライバーの視線はどこを向いているか、先日、自動車学校からの帰り、交通死亡事故が発生した宮崎市矢の先の交差点で調べてみたのです。それによると、交差点の中央部付近から右折した車はやがて前方の横断歩道に差し掛かりますが、ドライバーの目の動きを見ていると、前方及び左側の方向には向きますが、驚いたことには、約8割の人は右側の方に視線が向かないのです。これでは、右側から自転車や人が近づき、横断歩道を渡っても気づかないはずです。
 このような事故を防ぐためには、やはり「呼称運転」が必要です。確実に「呼称運転」をすれば、当然右側の方も確認しますから、右折時の自転車や歩行者との事故は防げますので、教習生に対しては、「呼称運転」の大切さをしっかり教え込んでください。

2008年12月29日

運転の極意

 MDSの職員室にいると、部外の人から数多くの電話がかかってきます。卒業生からの「本免の学科試験に合格し、無事運転免許が取れました。」という嬉しい知らせのほか、入校の問い合わせ、そして中には苦情もあります。そのつど、在席している副管理者や場合によっては私もその対応をすることがあります。先日隣りの席に座っている幾田副校長が対応していた電話は、これまでとは少し違ったものでした。それは、隣りで電話の内容を聞いていると、「はい」とか「そうですか」という内容が多く、私はてっきり苦情の電話だろうと思っていたのです。
 ところが、電話が終わったので聞いてみると、苦情ではなかったのです。電話の相手は都城市内に住む母親からで、その内容は、「上の子(姉)はMDSで免許を取ったが、3ヵ月後には交通事故を起こしてしまい、大怪我をした。今回、高校3年生になる下の子(妹)を近くMDSに入校させることにしたが、姉と同じように交通事故を起こしてもらったら困るので、厳しく指導してください。くれぐれもよろしくお願いします。」というものだったそうです。
 それを聞いて、どの親も子供が免許を取るからには、安全なドライバーに育てて欲しいと願っているのだなということがわかりましたが、ふと、私が作っている新聞のスクラップブックの中に、同じような記事があったことを思い出し、探してみたところ、見つかりました。その記事は、今年の春ごろ、新聞の「声」欄に掲載されたものですが、タイトルは「運転の極意は上手より安全」というもので、投書の方は49歳の女性です。その内容は「この春高校を卒業した息子が、自動車教習所に通い始めた。なかなか上達しないと毎日しょげて帰ってくる。何とか自信をつけてもらいたいと、隣町の空き地で練習することにした。海の見える高台で、私がコースを描き、夫が助手席で特訓する。ハンドルを握る息子に、『まだハンドルを切るのが早い』『ゆっくりゆっくり』と夫、どっちも真剣だ。その二人の姿に、30年前を思い出した。30年前、私が教習所に通った時、父も同じように特訓してくれた。仕事に出かける前の1時間、毎朝毎朝、日頃無口で殆ど口を利くことがなかった父と、この特訓中に少しずつ距離が縮まったような気がする。何を話したのか殆ど覚えていないが、今でも心に留めている言葉は『上手に運転せんでもええ、安全な運転をすることが大事だ』。30年間無事故でいられたのも、この教えのおかげと感謝している。やがて息子も運転免許を取るだろう。そのとき、息子に父の言葉をそのまま贈りたい。そして、『免許を取ったら、一番先にお母さんをドライブに連れて行ってね。』と心ひそかに願うのである。」というものでした。
 実は、私もこの投書にあるように、次男が運転免許を取るとき、「クラッチの操作がうまくいかない」と嘆いていましたので、河川敷に連れて行き、クラッチの操作やハンドル捌きなどを指導したことが何回かありましたので、この投書の内容に同感し、すぐスクラップしておいたのです。ただ、私の場合、息子に対しては、投書者のお父さんのように印象に残る激励の言葉をかけませんでしたから、この点が足りませんでしたが、親の気持ちとしては、「運転の極意」は、やはり、「上手より安全」ということに今でも変わりはありません。