広 告
17万台の格安合宿免許!


校長のひとり言ブログ

« 訳あり品 | メイン | 草食系男子 »

ハイビーム

 私は時々、テレビでクイズ番組を見ることがありますが、中には難しい問題のほか、どちらが正しいか判断に迷うも問題もあるようです。そのテレビを見ていて、「夜間、車を運転する場合、前照灯は、基本はハイビーム(上向き)でしょうか、それともロービーム(下向き)でしょうか」という二者択一式の問題が出された場合、はたしてどちらが正しいと答えるでしょうか。職員の皆さんは運転のプロですから、「なんだ、そんな簡単なことを。ハイビームに決まっているでしょう。」と答えるはずですが、一般ドライバーの答えはどうでしょうか。先日、卒業式の際、試しに卒業生に質問してみたところ、「ロービームが基本」と答えた人が半数以上いましたから、おそらく、一般ドライバーの中にも「ロービームが基本」と答える人が多いものと思われます。
 それでは、「ハイビーム」、「ロービーム」のどちらが基本かということですが、これに関しては、道路交通法第52条には「車両等の灯火」という規定がありますが、その第2項には「車両等が、夜間、他の車両等と行き違う場合又は他の車両などの直後を進行する場合において、他の車両などの交通を妨げるおそれがあるときは、車両等の運転者は、政令で定めるところにより、灯火を消し、灯火の光度を減ずる等灯火を操作しなければならない。」と「ハイビームが基本」であることが定められてあります。
これに基づき、自動車教習所においても、第2段階の項目8悪条件下での運転等の中の点灯制限等で、「行き違い時などでの前照灯の操作やげん惑の回避措置」で次のように教習するようになっています。それは、「車などが、夜間、対向車と行き違う時は、前照灯を減光するとか、下向きに切り替えなければなりません。ほかの車の直後を通行している時も同じです。」となっています。
 このように、法律でも自動車教習所においても、「前照灯の照明はハイビームが基本」となっているのに、何故「ロービームが基本」と間違った解釈をしているのか、あるいは、正しい答えは知っていてもこれは守らないのでしょうか。それは、日本は都市部に人口が集中していますので、夜間でも交通量が結構あり、街灯や店舗によって道路が明るい場合が多く、必然的にロービームの使用時間が、「ハイビーム」の使用時間を大きく上回っているからです。その結果、前照灯の基本は「ロービーム」であって、「ハイビーム」はあくまでも補助的なものだという誤った認識が一般化しているのではないかと思われます。その証拠に、ある県警で実施した実態調査でも、夜間走行車両のうち87,7%が、対向車、先行車が全くないのに、下向き(ロービーム)で走行していたということです。
 夜間の歩行者・自転車利用者の死亡事故を分析した結果、事故を起こした車両のうち、ライトが上向き(ハイビーム)だったのはわずかで、殆どの車両が下向き(ロービーム)だったことから、数年前から20数県の警察では、夜間は原則上向き(ハイビーム)ライトで走行する「アップライト運動」を推進中です。残念ながら、宮崎県警察ではまだこの運動を展開していませんが、最近夜間発生している県内の交通死亡事故を分析してみますと、事故車両のほとんどがライトが下向き(ロービーム)となっているようですから、宮崎県においても「アップライト運動」を推進する時期に来ているようです。夜間の路上教習においては「ハイビームが基本」であることと、細かなライトの切り替えを教習してください。