草食系男子
先日の朝、テレビでニュースを見ていたところ、画面に「草食系男子増加」という文字が私の目に飛び込んできました。一瞬、私の頭の中には「草食系」ということから、最近、メタボという言葉が流行していますので、てっきり、肥満防止のため、肉食に変わって野菜中心の食事をする男子が増加したものとばかり思ったのです。しかしながら、テレビの映像を見ていると、私の考えと全く違う内容でした。それは「草食系男子」とは、最近メディアで取りあげられるようになった言葉で、「協調性が高く、家庭的で優しいが、恋愛に積極でないタイプの主に20代の男性「ということでした。
画面には、典型的な「草食系男子」が紹介されていましたが、その男子は28歳になるサラリーマンで、都内のマンションに両親と妹に住み、自宅から歩いて5分の所にあるソフトウェア会社に勤務しているということでした。定時になると、ハンで押したように退社して真っ直ぐ自宅に帰るパターンを繰り返し、入社以来、上司や同僚から飲みに誘われても一回も付き合ったことはないということで、自宅に帰ってからも、食事後は自分の部屋で趣味の絵をかくという生活振りです。さらに、会社から振り込まれる給料の管理は全て母親に任せており、お金が必要な時、そのつど母親からもらうということでした。本人は、「両親達と一緒に暮らせていますし、それに自分の好きな絵を描くことが出来ますので、これで十分です。」と満足そうに語っているのには、腹が立つ前に、情けない思いがしたところです。
ところで、このような「草食系男子」には、「外出より部屋にいるほうが好き」、「繊細である」、「性風俗を無駄なことと思い、お金を使わない。」、「女性に誘われれば旅行やショッピングに同行するが、恋愛に発展しないことが多い」、「恋愛に積極的でない。」、「人付き合いや恋愛に使わないエネルギーは趣味やファッションに向ける。」、「いい人になりがち」、「女性と一晩過ごしても何もせずに普通に寝る。」といった特徴があり、芸能人にたとえれば、最近、地デジのコマーシャルに出てくる草彅剛さんとか、昨年のNHK大河ドラマ篤姫で小松帯刀役をした瑛太さんなどがこのタイプだそうです。
このような考えを持った、いわゆる「新人類」の人間が最近日本国内でも増えてきているそうですが、一流企業では、その対策を講じているそうです。その方法として交換日記が紹介されていました。なぜそのような対策を講じたかというと、新入社した者の中には、「草食系男子」と思われる男子社員がおり、困ったことに、そのような人は、言われた仕事はある程度出来ますが、上司や同僚とのコミュニケーションが全く出来ないからです。映像では「草食系男子」の社員が、自分の悩みなどを日記に書き、それを先輩の女性社員と交換する場面が出ていましたが、今や日本では、想像以上に「草食系男子」が増えているようです。
何故、このような新人類が増えているかということですが、専門家の分析によると、「かっての日本人男子は、無我夢中で働き、そのため出世欲が強く、またガツガツ女性を求めていたが、バブル崩壊後に生まれた男子は、右肩下がりの生活を体験したのか、恋愛が淡白になってしまった」ということです。私達の年代から見れば、誠にへんてこりんな世の中になってしまいましたが、せめて当校の若い男子職員だけでも、このような「草食系男子」にならないよう努力しましょう。



