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校長のひとり言ブログ

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2009年5月 アーカイブ

2009年5月 4日

はしか

 メキシコで発症した豚インフルエンザは、感染者がアメリカ等18カ国に広がり、世界中の人達が戦々恐々としていますが、この病気のほか、これまでは子供の病気だというイメージが強かった病気が最近は大人でも罹ることが多くなったようです。その一例として「百日咳」があります。実は、昨年6月頃、私も微熱があり、風邪かなと思っていたところがなかなか治らず、そのうち咳が出るようになり、その状態が約2週間続きましたので、かかりつけの病院で検査したところ、なんと、検査結果は、子供が罹る「百日咳」でした。当校の職員数名も私と同じ症状で、やはり検査の結果は「百日咳」でしたが、この「百日咳」は文字通り、熱は下がっても咳が完全に直るまでには、3ヶ月、つまり100日もかかり、その間、大変な思いをしたところです。
 さて、ラジオやテレビ等の報道によりますと、今年もまた「はしか」が流行しているようです。「はしか」といえば、「百日咳」と同じく、小児期に多い急性の感染症として知られていますが、ここ2,3年の傾向を見ると、10代、20代の若年者間での感染が増えてきているようです。「はしか」は別名「麻しん」と呼ばれウイルスで感染する病気ですが、その感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、その感染力は非常に強く、免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100パーセント発症し、一度感染すると一生免疫が持続するといわれています。
 私達が子供の時は、友達を通じてほとんどの子供が「はしか」に感染し、自然に免疫を獲得していたのですが、現在の10代から20代の人達の中には、今まで一度も予防接種をしていない人が増え、例え接種したとしても、数パーセントの人には免疫がつかないことがあるそうです。そのような人達の間で「はしか」が流行し出し、2001年の大流行につながったということです。
 「はしか」の症状としては、初期は発熱・咳・鼻水等風邪に似た症状が続き、その後高熱が出て、顔・首・前身に発疹が現れますが、感染力が非常に強く、肺炎・脳炎を併発することもあり、場合によっては命にも関わることになるそうですから、大事に至る前に治療が必要だそうです。その治療方法としては、「はしか」の患者に接触した場合、72時間以内に「はしか」の予防接種を受けるか、また、接触後5,6日以内であればグロブリンの注射で発症を抑えることが出来るということですから、いづれにしても早期に病院に行くことをお勧めします。
 その「はしか」ですが、先日の朝見たテレビによると、予防接種を受けていなかった妊婦が「はしか」に罹ったときは、流産する確率が非常に高いということです。テレビで紹介された女性は、妊娠8ヶ月目の時、微熱が続き、最初は風邪だろうと軽く考えていましたが、なかなか熱が下がらず、心配になってかかりつけの産婦人科で診察を受けたところ、「はしか」だということが分かり、即刻入院して治療の結果、危うく流産は免れ、無事に子供は出産できたということです。もし、診察が遅れていれば、間違いなく流産だったということですから、「はしか」を軽く考えていると、とんでもないことになりそうです。
 政府では、近年の「はしか」流行を受け、平成20年4月から、中学1年生と、高校3年生に相当する子供に対し、はしか、風疹、混合ワクチンの予防接種公費負担制度を始めましたが、先日発表された調査によれば、約6割しか接種していないということなので、今年も春から夏にかけ、まだまだ「はしか」の流行は続きそうです。

2009年5月11日

感謝

 先々週、名古屋で開催された第50回中日クラウンズゴルフには、第1回から連続50回出場した選手がいましたが、そのプレーヤーは杉原輝雄さんです。成績の方は最下位で、残念ながら予選落ちになりましたが、それにしても71歳という高齢者ながら、連続して出場した偉業は、おそらく今後破られることはないでしょう。それでは、なぜ、杉原プロが高齢ながら連続して出場出来るかということですが、これには訳があるのです。というのは、杉原プロは15歳で本格的にゴルフを始め、1957年にプロ選手となり、1973年にツアー制度が施行されてから28勝を挙げ、これまで我が国では7人しかいない永久シード権保持者の一人だからです。永久シード権というのは、ツアーで25勝を挙げたプレーヤーに与えられる、プロゴルフ選手にとっては最高の勲章なのです。
 その杉原プロは、約30年前、私がゴルフを始めた頃、NHKの趣味のスポーツという番組で講師をされていましたから、言わば私にとっては、杉原プロは、ゴルフの先生といったところです。先日、テレビで見た杉原プロは、さすがに70歳を越え、高齢者特有の一寸前かがみの格好とはなっていましたが、相変わらず、口の方は達者のようでした。記者から「来年はどうされますか」という質問に対し、「70歳を越して現役で競技しているのは、他のスポーツではないからですね。来年も出られたらありがたいですね。」と話していましたが、その表情は生き生きとしており、とても70歳を越えた人には見えませんでした。
 杉原プロがこれまで50年間、健康だったのかといえばそうではなく、実は12年前、前立腺ガンを宣告され、病魔と戦いながら競技人生を送っているということです。昨年、そのガンがリンパに転移していることがわかり、現在は腰に張りがあって決して体調は万全ではなく、それでも手術を拒み、投薬治療でプレーを優先しているそうです。そのことを聞かれると、杉原プロは、「ゴルフは仕事ですから」とこともなげに答えていましたが、そのやり取りを見て、私は杉原プロの、普段の穏やかな表情とは違う、強いプロ意識を垣間見した気がしたのです。
 さて、その杉原プロがインタビューの最後に「今の選手達には、『感謝』という気持ちが足りないですね。」とポツンと語った言葉が印象的でした。それは、ジャンボ尾崎や青木功といったスター選手が活躍した頃に比べ、ここ数年、男子ゴルフ界は閑古鳥が鳴くほど斜陽のスポーツでしたが、昨年、高校生プレーヤーの石川遼選手の出現で、男子ゴルフブームが再来し、会場に訪れるファンの数が多くなっています。そのファンの多くは、石川選手が目当てですが、それでもファンから、石川選手以外の選手達に対して声がかかることが多くなったそうです。それに対し、手を挙げてファンの声援にこたえるとか、「有り難う」とかいった言葉で「感謝」の気持ちを素直に表現する選手が少ないということです。おそらく、選手一人一人は、心の中では「感謝」の気持ちはあるにしても、外国人プレーヤーのように、派手に態度で表現することが、照れくさいのかもしれません。それが杉原プロにとっては、歯がゆいのでしょう。
 こうした「感謝」の心を持ってお客様に接する気持ちがあれば、先日、社長がJR博多駅のみどりの窓口で現認した「お客様には立ってあいさつをする」ことが出来る訳ですから、私達も「感謝」の気持ちを持ってお客様に接しましょう。

2009年5月18日

スローピング

 昨年、携帯電話を新しく買い換えましたが、その携帯電話には、メニューとして歩数計がありますので、その歩数計を使って毎日1万歩を目指し、ウォーキングを続けています。私の1日のパターンは、雨でも降らない限り、午前5時半からの早朝散歩から始まり、自宅からJR宮崎駅までの自転車、昼食が終わっての場内コースの散歩、そして帰りのJR宮崎駅から自宅までの自転車といった具合に、ハンで押したように決まっていますから、歩数計の数字も軽く1万歩を越え、ゴルフをする日は2万歩を越えている状況です。そのおかげでしょうか、ここのところ体調もすこぶる良く、食欲がないということはまずありません。
 私のウォーキング歴は、もうかれこれ30年以上になりますが、そのウォーキングスタイルも、これまでは、ただひたすら前を向いて歩くというやり方でしたが、数年前、NHKテレビの「ためしてガッテン」で、ウォーキングには、前を向いての歩行だけではなく、後ろ向き歩行を取り入れた方が、より効果的だという放送を見てからは、時々散歩の途中で、後ろ向き歩行を取り入れているところです。   
 さて、私の後ろ向き歩行は、平坦な所だけでしたが、先日の朝散歩中に聞いたラジオによれば、最近の運動教室では、「スローピング」という運動が流行しているそうです。この「スローピング」というのは、単純に歩くのではなく、基本的には、後ろ向きで坂道や階段を昇り降りする簡単な運動だということです。平地を歩くのと比較すると、坂道や階段の昇り降りは、足腰の筋肉に大きな負担がかかり、傾斜5度くらいの緩やかな坂道でも、平地の2~3倍もの運動強度になるのだそうです。この運動は、ウォーキングに比べて速さをあまり必要としないほか、自宅の階段等を利用することが出来ますので、天候を気にすることはありませんし、自分に適したペースでやれますから、足腰やひざの弱い人、肥満気味な人にも向いているということです。また、ウォーキングの場合は、ある程度の時間を必要としますが、「スローピング」は、短時間で運動効果を挙げやすいメリットがあるということです。もうひとつ興味深いのは、「スローピング」には後ろ向き歩行が取り入られていることです。後ろ向き歩行をすると、普段使わない足の筋肉が強化されますし、坂道や階段ではその効果が特に高く、日常生活の立ち振る舞いが楽になったという効果も見られるそうです。
 このラジオ放送を聞いてから、私も早速「スローピング」を始めてみることにしました。そのひとつは、朝散歩の途中に公園がありますので、その公園にある階段の昇り降りやJR宮崎駅で電車を待つ間の階段の昇り降り、そしてMDSでの階段の昇り降り等です。もし、階段や坂道が見つからなかったり、時間がない場合は、自宅玄関の上がりかまちの1段を利用する方法もありますから、わずか1段でも、昇り降りを繰り返すとかなりの運動量になるそうです。 私が現在実行している「スローピング」は、5段活用法という階段を5段分昇り降りする方法です。正面を向きながら階段を5段登り、登り終わったら後ろ向きのまま階段を降ります。次は後ろ向きのまま階段を登り、登り終わったら回れ右して正面を向きながら階段を降りるというやりかたです。
 「スローピング」は、高血圧や高脂血症、肥満などには特に効果があるということですから、運動を続けながら、定期的に血圧や脂肪等を測定すれば、効果の程度がすぐわかるということです。そして、何よりもこの運動は、日常の健康管理にも役立ちますから、日頃から運動不足の人、ウォーキングやジョギングがなかなか続かなかった人、あるいは効果が見られなかった人には有効ということですから、職員の皆さんも「スローピング」を試してみましょう。

2009年5月25日

傀儡(かいらい)

 民主党の代表であった小沢一郎氏が、西松建設事件で自分の秘書が逮捕された問題で代表の座を辞任し、その後任には、先日、幹事長であった鳩山由紀夫氏が選ばれました。その鳩山氏が、選挙の前々日に出馬表明をした際、「私は小沢前代表の傀儡(かいらい)ではない」と述べ、このことが翌日の新聞に「鳩山幹事長、傀儡を否定」と大きく報道され、久しぶりに「傀儡」という言葉を目にしたところです。この「傀儡」という言葉は、私が高校生時代、就職試験に良く出題されたものですが、今ではその意味は知っているものの、いざ書けとなると、すぐにはその漢字を思い出すことが出来ないほど、難しい漢字の一つです。
 その「傀儡」の本来の意味は、操り人形のことですが、これが転じて、実権を持たずに家臣や他国に思うままにされる皇帝や政府などのことを「傀儡君主・傀儡政府」と呼んでいます。我が国においては、室町幕府後期の将軍家が「傀儡」の例に挙げられることが多く、戦国時代の室町幕府第15代将軍足利義昭は、織田信長の「傀儡」であったという説もあります。また、「傀儡政権」の例としては、戦前の満州国があります。満州国は、日本とは別の独立した国の形を取りながら、清国最後の皇帝愛新覚羅薄儀が当時の大日本帝国・関東軍の権力をバックに執政を行っていましたので、日本の言いなりになる国ということで、満州国は、日本の「傀儡政府」と呼ばれていたのです。そのほか、第二次世界大戦前・中に日本の影響下、つまり「傀儡政府」といわれた例としては、中国では、「翼東防共自治政府」、「中華民国臨時政府」、内蒙古では「蒙古軍政府」、東南アジアでは、「フイリッピンの第二共和国ホセ・ラウル政権」、ビルマの「バーモウ政権」などが挙げられています。さらに、我が国が太平洋戦争に負け、1945年から講和条約が成立した1952年まで極東委員会の管理下に置かれましたが、その間、日本国はアメリカ合衆国の勢力圏内に入っていたわけですから、当時の日本国の政府も、「傀儡政府」だったということになります。
 それでは、民主党の新代表となった鳩山由紀夫氏が、小沢一郎前代表の「傀儡」、つまり操り人形なのかどうかについては、さまざまな意見が分かれるところです。鳩山由紀夫氏本人や民主党の幹部からは、「決して傀儡ではない」という発言がでていますが、国民の間では、その疑問は払拭されていません。それは、代表を辞任したはずの小沢一郎氏が、民主党の代表代行に選ばれているからです。小沢氏と言えば、かって自民党幹事長等の要職にあり、金権政治の代表ともいうべき田中角栄元首相や金丸信氏に仕え、金庫番と評された人で、今回の西松建設問題もその延長とされています。小沢氏は、西松建設問題では、検察の批判をしただけで、自分の秘書逮捕については説明責任を果たしていませんし、今回の代表辞任から代表選挙にいたるまでの短期間のスケジュールについては、反対する者に対し「お前達はいつも反対ばかりする」と恫喝して強行させたというニュースも伝わっています。
 このような政界の動きの中で、衆議院議員総選挙は、数ヶ月後に迫っています。民主党にとっては、挙党一致の体制が出来たとはいえ、小沢氏を執行部入りさせたことが、プラスとなるかマイナスとなるかは、今後の小沢氏の言動如何です。もし、小沢氏の姿が見え隠れするようであれば、国民はたちどころに「傀儡」と判断しますから、今からその動向が注目されるところです。