はしか
メキシコで発症した豚インフルエンザは、感染者がアメリカ等18カ国に広がり、世界中の人達が戦々恐々としていますが、この病気のほか、これまでは子供の病気だというイメージが強かった病気が最近は大人でも罹ることが多くなったようです。その一例として「百日咳」があります。実は、昨年6月頃、私も微熱があり、風邪かなと思っていたところがなかなか治らず、そのうち咳が出るようになり、その状態が約2週間続きましたので、かかりつけの病院で検査したところ、なんと、検査結果は、子供が罹る「百日咳」でした。当校の職員数名も私と同じ症状で、やはり検査の結果は「百日咳」でしたが、この「百日咳」は文字通り、熱は下がっても咳が完全に直るまでには、3ヶ月、つまり100日もかかり、その間、大変な思いをしたところです。
さて、ラジオやテレビ等の報道によりますと、今年もまた「はしか」が流行しているようです。「はしか」といえば、「百日咳」と同じく、小児期に多い急性の感染症として知られていますが、ここ2,3年の傾向を見ると、10代、20代の若年者間での感染が増えてきているようです。「はしか」は別名「麻しん」と呼ばれウイルスで感染する病気ですが、その感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、その感染力は非常に強く、免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100パーセント発症し、一度感染すると一生免疫が持続するといわれています。
私達が子供の時は、友達を通じてほとんどの子供が「はしか」に感染し、自然に免疫を獲得していたのですが、現在の10代から20代の人達の中には、今まで一度も予防接種をしていない人が増え、例え接種したとしても、数パーセントの人には免疫がつかないことがあるそうです。そのような人達の間で「はしか」が流行し出し、2001年の大流行につながったということです。
「はしか」の症状としては、初期は発熱・咳・鼻水等風邪に似た症状が続き、その後高熱が出て、顔・首・前身に発疹が現れますが、感染力が非常に強く、肺炎・脳炎を併発することもあり、場合によっては命にも関わることになるそうですから、大事に至る前に治療が必要だそうです。その治療方法としては、「はしか」の患者に接触した場合、72時間以内に「はしか」の予防接種を受けるか、また、接触後5,6日以内であればグロブリンの注射で発症を抑えることが出来るということですから、いづれにしても早期に病院に行くことをお勧めします。
その「はしか」ですが、先日の朝見たテレビによると、予防接種を受けていなかった妊婦が「はしか」に罹ったときは、流産する確率が非常に高いということです。テレビで紹介された女性は、妊娠8ヶ月目の時、微熱が続き、最初は風邪だろうと軽く考えていましたが、なかなか熱が下がらず、心配になってかかりつけの産婦人科で診察を受けたところ、「はしか」だということが分かり、即刻入院して治療の結果、危うく流産は免れ、無事に子供は出産できたということです。もし、診察が遅れていれば、間違いなく流産だったということですから、「はしか」を軽く考えていると、とんでもないことになりそうです。
政府では、近年の「はしか」流行を受け、平成20年4月から、中学1年生と、高校3年生に相当する子供に対し、はしか、風疹、混合ワクチンの予防接種公費負担制度を始めましたが、先日発表された調査によれば、約6割しか接種していないということなので、今年も春から夏にかけ、まだまだ「はしか」の流行は続きそうです。



