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校長のひとり言ブログ

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傀儡(かいらい)

 民主党の代表であった小沢一郎氏が、西松建設事件で自分の秘書が逮捕された問題で代表の座を辞任し、その後任には、先日、幹事長であった鳩山由紀夫氏が選ばれました。その鳩山氏が、選挙の前々日に出馬表明をした際、「私は小沢前代表の傀儡(かいらい)ではない」と述べ、このことが翌日の新聞に「鳩山幹事長、傀儡を否定」と大きく報道され、久しぶりに「傀儡」という言葉を目にしたところです。この「傀儡」という言葉は、私が高校生時代、就職試験に良く出題されたものですが、今ではその意味は知っているものの、いざ書けとなると、すぐにはその漢字を思い出すことが出来ないほど、難しい漢字の一つです。
 その「傀儡」の本来の意味は、操り人形のことですが、これが転じて、実権を持たずに家臣や他国に思うままにされる皇帝や政府などのことを「傀儡君主・傀儡政府」と呼んでいます。我が国においては、室町幕府後期の将軍家が「傀儡」の例に挙げられることが多く、戦国時代の室町幕府第15代将軍足利義昭は、織田信長の「傀儡」であったという説もあります。また、「傀儡政権」の例としては、戦前の満州国があります。満州国は、日本とは別の独立した国の形を取りながら、清国最後の皇帝愛新覚羅薄儀が当時の大日本帝国・関東軍の権力をバックに執政を行っていましたので、日本の言いなりになる国ということで、満州国は、日本の「傀儡政府」と呼ばれていたのです。そのほか、第二次世界大戦前・中に日本の影響下、つまり「傀儡政府」といわれた例としては、中国では、「翼東防共自治政府」、「中華民国臨時政府」、内蒙古では「蒙古軍政府」、東南アジアでは、「フイリッピンの第二共和国ホセ・ラウル政権」、ビルマの「バーモウ政権」などが挙げられています。さらに、我が国が太平洋戦争に負け、1945年から講和条約が成立した1952年まで極東委員会の管理下に置かれましたが、その間、日本国はアメリカ合衆国の勢力圏内に入っていたわけですから、当時の日本国の政府も、「傀儡政府」だったということになります。
 それでは、民主党の新代表となった鳩山由紀夫氏が、小沢一郎前代表の「傀儡」、つまり操り人形なのかどうかについては、さまざまな意見が分かれるところです。鳩山由紀夫氏本人や民主党の幹部からは、「決して傀儡ではない」という発言がでていますが、国民の間では、その疑問は払拭されていません。それは、代表を辞任したはずの小沢一郎氏が、民主党の代表代行に選ばれているからです。小沢氏と言えば、かって自民党幹事長等の要職にあり、金権政治の代表ともいうべき田中角栄元首相や金丸信氏に仕え、金庫番と評された人で、今回の西松建設問題もその延長とされています。小沢氏は、西松建設問題では、検察の批判をしただけで、自分の秘書逮捕については説明責任を果たしていませんし、今回の代表辞任から代表選挙にいたるまでの短期間のスケジュールについては、反対する者に対し「お前達はいつも反対ばかりする」と恫喝して強行させたというニュースも伝わっています。
 このような政界の動きの中で、衆議院議員総選挙は、数ヶ月後に迫っています。民主党にとっては、挙党一致の体制が出来たとはいえ、小沢氏を執行部入りさせたことが、プラスとなるかマイナスとなるかは、今後の小沢氏の言動如何です。もし、小沢氏の姿が見え隠れするようであれば、国民はたちどころに「傀儡」と判断しますから、今からその動向が注目されるところです。