「どんぐりころころ」という童謡がありますが、私も子供のとき、この童謡を歌った思い出があります。この童謡の正しい歌詞は「どんぐりころころドンブリコ お池にはまってさあたいへん どじょうが出てきてこんにちは ぼっちゃん一緒に遊びましょう」なのですが、実は私は歌詞を間違って覚えていました。それは、「ドンブリコ」というところを「ドングリ子」と覚えていたからです。その間違いを知ったのは、私が大人になってからで、息子達がまだ小さい頃、一緒にテレビを見ていたところ、この「どんぐりころころ」という童謡が流れて来たのです。そのとき、懐かしい童謡でしたから、私も思わず口ずさんでいたところ、ふと画面を見たら、歌詞が「ドンブリコ」となっていたのです。なんと、それまで私は間違って覚えていたわけです。まことに恥ずかしいことなのですが、実は、この童謡については、私と同じように「ドンブリコ」を「ドングリ子」と間違って覚えている人は多いということを聞き、まずは一安心したところです。
さて、この「ドングリ」ですが、毎年秋になると、私が散歩するコースの一つである「平和台公園」内でよく見ることが出来ます。それは、公園内には二つの大きな池がありますが、その池の周囲を周る道路の脇には、クヌギ、カシ、ナラなどのブナ科の木が植えられており、秋、この道路を散歩すると、落ちている「ドングリ」を見かけるからです。これまでは、その「ドングリ」を見かけても、特別何も思いつくことはなかったのですが、先日、池巡りコースでその「ドングリ」を見かけたとき、思わず、その一つを取り上げていました。取り上げた「ドングリ」は、親指ほどの大きさで、その「ドングリ」をしげしげと見ているうち、その「ドングリ」が、「私を何とか活用してください」とささやくように訴えたような気がしたのです。その瞬間、私の脳裏にある考えが浮かびました。
それは、人間は就学前の時代のことについて、強烈な出来事があると、いつまでも忘れないという習性があることです。私自身、終戦時は4歳でしたが、今でもはっきり覚えているのは、青い空に小さく見えた白い機体と、ウォーンという音のB-29とあわてて駆け込んだ防空壕のことです。そこで、当校で行っている幼稚園児や保育所の子供達に対する安全講習会の際、子供達に「ドングリ」を贈り物として提供すれば、大きくなったとき、安全講習会のことは勿論のこと、「ドングリ」でコマなどを作ったこと、さらには、運転免許を取得する際、MDSのことを思い出してくれるのではないかと考えたのです。
早速、先日の早朝、平和台公園に出かけ、約30分間の間に、親指ほどの大きさのブナの「ドングリ」を500個ほど拾い集め、金曜日に行われた「わかば保育園」の安全講習の際、園児達に「ドングリ」を贈り物として提供したのです。その際、園児達は「ドングリ」は見たことがあるにしても、木に実っている「ドングリ」の本来の姿は見たことがないだろうと考え、まだ青い実がついたカシの「ドングリ」を数本付け加えたのです。担当した指導員の話によると、園児達は目を輝かせながら、「葉っぱのついた『ドングリ』は、はじめて見た」と言っていたということですから、このあと、先生の指導で「ドングリ」を使ったコマやヤジロベエなどを作りますので、成長しても、運転免許を取るまでは、「ドングリ」を通じ、安全講習会や、MDSのことは忘れないで欲しいと願っているところです。
校長のひとり言ブログ
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