和式トイレ
あるトイレメーカーの調べによると、最近、日本国内において新築されている家では、99,9パーセント、つまりほとんどの家のトイレは洋式だということです。そういえば、私の家も数年前に改築しましたが、トイレは勿論洋式にしました。それは、従前の家では和式トイレでしたが、請負業者から勧められて洋式トイレに変えたものですが、用を足すのに便利ですし、今では何の抵抗もなく洋式トイレを使っています。トイレについては、和式が良いとか、反対に洋式の方が便利だという具合に意見が分かれると思いますが、このトイレの和式、洋式のことが、全国の小学校や幼稚園、さらには、これらの年代の子供達を持っている親の間で話題になっていることが、先日テレビで放映されていました。
それによると、現在、小学校に設置されているトイレの約8割は和式トイレだそうですが、これが実は子供達には大きな負担になっているということです。それは、最近、ほとんどの家庭では洋式トイレになっているのに、小学校の便器が和式トイレなので、小学1,2年の子供達が、もし、学校内で便意を催したとき、その処置方法がわからず、つい、トイレに行くのをためらい、そのため、便秘になったり、熱が出たりし、その結果、登校拒否に陥る子供達が増えてきているということです。私達のように、汲み取り式のトイレで育った年代には、なぜ、子供達が和式トイレを使用することが出来ないのか、理解に苦しみますが、生活様式が変わり、洋式トイレに慣れた子供達にとっては、和式トイレの使用はかなり深刻な問題のようです。
和式トイレは、職員の皆さんが体験したように、便器にまたがり、しゃがみこんで処理するわけですが、用を足すのにある程度の時間を要しますので、場合によっては痺れが来て立ち上がれないこともあります。今の子供達は、小さい時からしゃがみこむ姿勢をとることがほとんどありませんので、まず、しゃがむという行為をとること自体が難しいのだそうです。中には、小学生になってから初めて和式トイレを見たという子供もいて、便器の前後を間違ったり、十分腰を下ろすことができず、踵が上がって不安定な体勢になり、粗相してしまう子もいるということです。
それでは、その対策はどうなっているかということですが、まず、考えられるのは、小学校のトイレを全て洋式トイレにするということですが、これには莫大な予算が伴いますので、直ぐには実行できないということです。
そこで、幼稚園の中には、イラストで和式トイレを描き、便器にまたがる方法などを指導したり、また、しゃがみこむ要領を会得させるため、実技指導をしている所もあるということです。さらに、幼稚園児や保育所に通っている子供を持っている保護者に対しては、入学前までに、各家庭で「和式トイレの使い方」を指導してほしいという要望があっているそうです。そうは言っても、まず和式トイレがある場所が少なくなっているので、なかなか、和式トイレの使い方を練習することが出来ませんが、気の利いたお母さんの中には、近くにあるコンビニやスーパーのトイレを使い、わが子に「和式トイレの使い方」を教えているということですから、子供はもちろんのこと、お母さん方も涙ぐましい努力をしているわけです。当校の職員の中にも、就学前の子供さんを持っている方がいますが、今のうちから、その準備をしておきましょう。



