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校長のひとり言ブログ

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2009年11月 アーカイブ

2009年11月 2日

和式トイレ

 あるトイレメーカーの調べによると、最近、日本国内において新築されている家では、99,9パーセント、つまりほとんどの家のトイレは洋式だということです。そういえば、私の家も数年前に改築しましたが、トイレは勿論洋式にしました。それは、従前の家では和式トイレでしたが、請負業者から勧められて洋式トイレに変えたものですが、用を足すのに便利ですし、今では何の抵抗もなく洋式トイレを使っています。トイレについては、和式が良いとか、反対に洋式の方が便利だという具合に意見が分かれると思いますが、このトイレの和式、洋式のことが、全国の小学校や幼稚園、さらには、これらの年代の子供達を持っている親の間で話題になっていることが、先日テレビで放映されていました。
 それによると、現在、小学校に設置されているトイレの約8割は和式トイレだそうですが、これが実は子供達には大きな負担になっているということです。それは、最近、ほとんどの家庭では洋式トイレになっているのに、小学校の便器が和式トイレなので、小学1,2年の子供達が、もし、学校内で便意を催したとき、その処置方法がわからず、つい、トイレに行くのをためらい、そのため、便秘になったり、熱が出たりし、その結果、登校拒否に陥る子供達が増えてきているということです。私達のように、汲み取り式のトイレで育った年代には、なぜ、子供達が和式トイレを使用することが出来ないのか、理解に苦しみますが、生活様式が変わり、洋式トイレに慣れた子供達にとっては、和式トイレの使用はかなり深刻な問題のようです。
 和式トイレは、職員の皆さんが体験したように、便器にまたがり、しゃがみこんで処理するわけですが、用を足すのにある程度の時間を要しますので、場合によっては痺れが来て立ち上がれないこともあります。今の子供達は、小さい時からしゃがみこむ姿勢をとることがほとんどありませんので、まず、しゃがむという行為をとること自体が難しいのだそうです。中には、小学生になってから初めて和式トイレを見たという子供もいて、便器の前後を間違ったり、十分腰を下ろすことができず、踵が上がって不安定な体勢になり、粗相してしまう子もいるということです。
 それでは、その対策はどうなっているかということですが、まず、考えられるのは、小学校のトイレを全て洋式トイレにするということですが、これには莫大な予算が伴いますので、直ぐには実行できないということです。
 そこで、幼稚園の中には、イラストで和式トイレを描き、便器にまたがる方法などを指導したり、また、しゃがみこむ要領を会得させるため、実技指導をしている所もあるということです。さらに、幼稚園児や保育所に通っている子供を持っている保護者に対しては、入学前までに、各家庭で「和式トイレの使い方」を指導してほしいという要望があっているそうです。そうは言っても、まず和式トイレがある場所が少なくなっているので、なかなか、和式トイレの使い方を練習することが出来ませんが、気の利いたお母さんの中には、近くにあるコンビニやスーパーのトイレを使い、わが子に「和式トイレの使い方」を教えているということですから、子供はもちろんのこと、お母さん方も涙ぐましい努力をしているわけです。当校の職員の中にも、就学前の子供さんを持っている方がいますが、今のうちから、その準備をしておきましょう。

2009年11月 9日

習性

 私は喫煙しませんのでよくわかりませんが、タバコを吸う人の様子を見ていると、緊張感から開放されほっとしたときは、ついタバコに手が伸びているようです。その証拠に、当校の職員で喫煙する人は、教習時間と教習時間の間のインターバルタイムになると、わずか10分間ですが、職員室の隣りに設けられた喫煙室で、うまそうにタバコを吸っている姿が見られます。そして、面白いことには、その職員の行動を見ていると、喫煙する場所は、喫煙室の中の階段に座る人、窓際に立つ人など様々ですが、大体決まっているようです。中には、喫煙室の外側にあるエアコン室外ユニットが設置してある狭い場所を定位置にしている人もいます。これが場合によっては便利なときもあります。例えば、当校の職員数は80人なので、昼食後の休憩時間になると、自席を離れる人があるので、容易にその姿を見つけることが出来ません。しかし、昼食時間には喫煙する人は、大概この喫煙室やその周辺にいますので、外部から職員に電話がかかってきたとき、事務員が「○○先生、いますか」と呼びかける声が聞こえてきたら、その職員の所定の場所を教えてやれば、たちどころに見つけてやることができるという訳です。このような「習性」は、人間誰でも持っておりますが、ただ本人が気づいていないだけのようです。実は私もその「習性」があるのではないかと思い、考えてみたところ、色々ありました。
 その一つは、履物を履くときの「習性」です。普段は何気なく、スリッパや靴を履いたりしていますが、先日、自宅で庭に出るとき、玄関先に置いてあるスリッパを履こうとしたとき、頭の中に、この「習性」のことがひらめきました。つまり、私は、どちらの足から先にスリッパを履くかということですが、スリッパに足を入れてから、私のスリッパを履くときの「習性」は、左足から先に入れることに気づいたのです。この他、靴を履いたり、靴下を履いたり、脱いだりするとき等、私の場合、全て左足が先だということがわかりました。このことは、今まで全く気づいていませんでしたが、よく考えてみますと、元々私は母親譲りの左利きだったので、行動する際、全て左が先になったのかもしれません。
 その二つは、電車に乗る際の乗車位置です。私は通勤にJRの電車を利用していますが、朝は、JR宮崎駅が始発駅ですから、2両編成の車両のうち、先頭車両の一番後ろの席に決めています。これはこの電車はワンマンカーになっていますので、後ろの車両に乗っていますと、無人駅の山之口駅で降りるとき、わざわざ先頭車両まで行かなければならず、面倒ですから、先頭車両に乗ることにしているのです。それでは、先頭車両の中でも、一番前の席が良いのではないかという考えもありますが、4年前、福知山線事故があったとき、先頭車両搭乗者のうち、車両の前半分に座っていた人の多くが犠牲者になりましたので、それ以来、先頭車両の中でも後部の席に座ることにしているのです。
 そのほか、私には車を運転する場合、「習性」があります。それは「呼称運転する」という「習性」です。私は、約50年前に普通車の運転免許を取得しましたが、その際、指導員から、「これだけは是非実行してください」と教えてもらったのが、この「呼称運転」です。この言葉は、もともと国鉄(現在のJR)で使われ始めたものですが、その当時から、自動車を運転する場合にも役立つということで、自動車学校でも実行されていたわけです。50年間運転していて、1件の加害事故を起こしたことがありませんが、これも指導員の言葉を忠実に守ったおかげで、「呼称運転」が私の身体に染み付き、「習性」になったものと感謝しています。

2009年11月16日

漢字

 先週の月曜日の朝、NHKのテレビニュースを見ていたところ、「見直しされる漢字教育」というテーマの番組が放映されていました。どんな内容かなと見ていると、先ず、幼稚園の園児達が、先生が黒板に書く「漢字」を答える場面が出てきました。黒板には、「狸」、「熊」、「尻尾」等が次々に書かれますが、園児達は、いとも簡単にその「漢字」を全て正しく答えたのです。それを見た瞬間、「あれっ、本当に幼稚園児?」と疑りましたが、まさしく答えていたのは正真正銘の幼稚園児でした。なぜ、小学生でも正しく読むことが難しい「漢字」を、幼稚園児教育に採用しているかということですが、専門家の説明によると、文字、特に「漢字」については、できるだけ早い時期から教えておくと、脳の発達には効果があるということです。さらに、4,5歳位の子供にとって、「漢字」を書くことは難しいことですが、読むことは簡単に出来るそうで、画面では、5歳の幼稚園児が、漢字が入った童話をすらすら読んでいる光景を見てびっくりさせられたところです。ところで、我が国で「漢字教育」が最も進んでいる都道府県は福井県だそうです。これは同県出身の故白川静氏が研究・発表した「白川文字学」が高く評価され、現在、福井県内の小学校では、この「白川文字学」による漢字教育により学力がアップしていることから、国でも28年ぶりに常用漢字表の見直しが行われる予定だそうです。
 さて、その「漢字」の発祥地は、日本のお隣の国「中国」ですが、伝承によると、古代中国の後漢・黄帝時代に砂浜を歩いた鳥の足跡を参考に作った文字が「漢字」で、この「漢字」を中国全土に広めたのは、かの有名な万里の長城を創った「秦の始皇帝」だと言われています。やがて、この「漢字」が日本にも伝えられたわけですが、その「漢字」を使用している国、つまり漢字文化圏は、日本のほか、韓国、北朝鮮、ベトナム、シンガポールですが、近年の各国政策により、日本では仮名、韓国や北朝鮮ではハングル等、「漢字」以外の文字との併用も見られるということです。また、現在中国で使われている「漢字」は、随分簡略化されていますが、もともとの「漢字」を使っているのは、韓国だけだそうです。そういえば、昨年、釜山・慶州の研修旅行に行った際、慶州市内で昼食に立ち寄ったドライブインの玄関には、「○○會舘」と旧文字が書かれており、ガイドの説明でも「もともとの漢字がそのまま使われているのは韓国だけで、最近、中国の研究者がたびたび研究のため、韓国を訪問している」と言うことでした。
 日本と中国は同じ「漢字文化圏」ですから、「漢字」を見て大体通用するそうですが、インターネットで、「漢字こぼれ話」で検索してみたところ、意味が全く違う「漢字」もありました。例えば、「愛人」と書けば、日本ならば「不倫の相手」を意味しますが、これが中国ならば、「配偶者」、つまり、夫からいえば「奥さん」、妻から見れば「ご主人」のことを指すそうです。次に、「汽車」と書けば、私達日本人ならば「JR等の乗り物」を連想しますが、中国では「自動車」を意味するそうです。また、「麻雀」と書けば、日本では「マージャン」のことですが、中国では、なんと「スズメ」を意味するのだそうです。そのほか、日本語の「手紙」は、中国語では「ちり紙」、日本語の「猪」は、中国語では「豚」のことを指す等、細かな点では意味が違っているようですが、これも我が国の歴史が約2千年に対し、中国は約5千年の歴史がありますから、そのスケールの大きさの違いかもしれません。

2009年11月23日

直葬

 先日、俳優の森繁久彌さんが、老衰のため96歳という生涯を閉じました。森繁さんといえば、私達が若いころ観た映画にはよく出演されていましたし、知床旅情の作詞作曲をしたり、自ら歌う等の幅広い活動が認められ、伝統芸能以外の俳優では、初の文化勲章を授与された人です。その森繁さんの葬儀については、次男の方がテレビ出演され、「本人の強い意向で、家族だけの密葬にすることにしました。皆様方のご了解をお願いします。」という会見が行われましたが、最近の葬儀の傾向を見ると、このような家族葬や密葬が多くなったような気がします。
 その葬儀については、葬儀社で行う葬儀が一般的ですが、最近は、森繁さんの場合のような故人との別れを重視した「家族葬・密葬」、個人の好きだった音楽で送る「音楽葬」、元プロ野球の選手等故人の個性を表現した「葬儀」、故人の好きだった花で送る「花祭壇の葬儀」のほか、無宗教の「お別れ会」等実に様々の方法による葬儀が行われているようです。そのような中で、葬式を行わず火葬のみを行う「直葬」という形式の葬儀があることをつい最近知りました。
 それは、先日の朝、散歩をしながらラジオを聞いていたところ、出演していた長野県の住職さんから「最近、葬儀形式が変わって『チョクソウ』が多くなり、そのため、私達はその対策に苦慮しています。」との発言がありました。私は始めて、「チョクソウ」という耳慣れない言葉を聴き、どのような字を書くのか、一瞬戸惑ったのです。すると、アナウンサーも私と同じ疑問を持ったのか、「『チョクソウ』とはどのような字を書くのですか」と質問したのです。住職さんの説明によると、「チョクソウ」は、直接の「直」と、葬儀の「葬」をくっつけたもので、その意味は、葬式をせず、火葬だけにする葬儀の法式だということでした。
 これまで我が国では、人が亡くなってからは、死亡→葬儀・告別式→火葬というステップを経るのが通常でしたが、これに対し、死亡→火葬と、途中の儀礼・イベントを取り払ったのが「直葬」だそうです。葬儀関係者の調査によると、昨年の全国の葬儀のうち、東京都下では約20~30%、地方では約5%~10%が「直葬」となっているそうです。「直葬」そのものは、生活困窮者や天涯孤独者については昔から行われていたそうですが、それが一般に広がり始めているということです。それでは、なぜ「直葬」が増えてきたかということですが、それにはいろいろ要因があるようです。その一つとしては、宗教、とりわけ仏教離れだそうです。また、格差社会の進展で、生活困窮者そのものが増加していることや葬式を金銭や時間、手間の点で「ムダ」と考えている人が増えていることも要因だということです。
 この「直葬」について、お寺、教会等の宗教関係者からは「葬儀は故人とかかりあいのある人が心の整理をつける儀式であり、それを省くのは残された人のグリーフケア(悲しみを癒す)のプロセスがなくなることにもなりかねない」等の批判的な意見があります。お葬式消費者相談によると、先祖代々のお墓を持っている人がお寺に相談しないで「直葬」すると、トラブルになるケースが多いということですから、葬儀形式をどれにするかは、専門家である葬儀社に相談したほうがよいとアドバイスをしているようです。

2009年11月30日

転回

 私は、ほとんど毎日のように車を運転するほか、自転車で通勤していますので、これまで、交通事故現場に遭遇する機会が何度かありました。しかし、ほとんどが事故直後であり、交通事故そのものを目撃するというのは、滅多にありませんでしたが、先日、偶然にも私の目前で、その交通事故が発生しました。
 それは、先日の日曜日のことです。用件があって私一人で車を運転して実家の国富町に向かい、宮崎市内の郊外にある倉岡地区の金崎という場所に差し掛かった時のことです。時間は午前10時30分ごろで、走行していたのは片側一車線の県道ですが、その道路は約1K位続く直線道路であり、私の車の前を先行する車両は全くありませんでした。運転しながら反対車線を見ると、約150メートル位先の道路右側に、青っぽい色の軽ワゴン車が1台、私の車の方に向けて停車しているのが見えたのです。何か用件があって停車しているのかなと思いながら運転していると、やがて、私の車がその軽ボンゴ車が停車している場所に、約50メートル差まで近づいた瞬間、急にその軽ワゴン車が動き出し、しかも、なんとUターン、つまり「転回」し始めたのです。もちろん、合図も全くありません。そのまま、私の車が進行すると軽ワゴン車と衝突しますから、私はびっくりし、思わず急ブレーキをかけたのですが、50K位の速度で走行していましたから、なんとか衝突せずに停車することが出来たのです。
 ところが、急停車して軽ワゴン車の方を見たところ、「転回」し始めた軽ワゴン車のすぐ向こうには、バイクが1台近づいて来る姿が見えたのです。軽ワゴン車とバイクとの間には10㍍位の距離しかなく、あわてて急ブレーキをかけるバイク乗りの姿が見え、私は「衝突する」と思った瞬間、「ドーン」というものすごい音がして、軽ワゴン車とバイクが衝突したのです。すぐさま私は車を道路左側の空き地に止め、急ぎ足で現場に近づいてみたところ、軽ワゴン車から60代の男性が車から降り、転倒しているバイク乗りに「大丈夫ですか」と声をかけているところでした。すると、バイク乗りは「足が・・」と返事し、右足を抑えているようでしたが、意識があるようだったので、大事故にならずによかったと、ほっとしたのです。
 軽ワゴン車とバイクが衝突していたのは、丁度道路の中央部分で、通行する車もあって交通の邪魔になりますから、私は、軽ワゴン車の運転者と協力して、バイクの男性を歩道上に運んだのです。すると、バイク乗りの男性は、右足を押さえながら、軽ワゴン車の運転者に向かい、「あんたの車が急に出てくるからじゃが」と文句を言っているようでしたが、まさにその事故はそのとおりでした。私が見ていた限り、軽ワゴン車はウインカーもつけず、しかも、事故後、運転席の窓を見たところ、閉じられたままになっていましたから、おそらく、軽ワゴン車の運転者は、後方から進行してくる車両の有無を全く確認せず、急に発進してUターン、つまり「転回」したものと推察されます。
 通常、「転回」車両と後方から進行してきた直進車両との交通事故の過失割合は、「転回」車両に8割の過失責任がありますが、今回のように、合図もせず、全く後方の安全確認をしなかった場合は、おそらく軽ワゴン車の方に全責任があると考えられます。一寸した油断が、大きな事故につながるわけですから、私達も「転回」する場合は、窓ガラスを開いて、後方の安全確認をしっかり行うようにしましょう。