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校長のひとり言ブログ

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漢字

 先週の月曜日の朝、NHKのテレビニュースを見ていたところ、「見直しされる漢字教育」というテーマの番組が放映されていました。どんな内容かなと見ていると、先ず、幼稚園の園児達が、先生が黒板に書く「漢字」を答える場面が出てきました。黒板には、「狸」、「熊」、「尻尾」等が次々に書かれますが、園児達は、いとも簡単にその「漢字」を全て正しく答えたのです。それを見た瞬間、「あれっ、本当に幼稚園児?」と疑りましたが、まさしく答えていたのは正真正銘の幼稚園児でした。なぜ、小学生でも正しく読むことが難しい「漢字」を、幼稚園児教育に採用しているかということですが、専門家の説明によると、文字、特に「漢字」については、できるだけ早い時期から教えておくと、脳の発達には効果があるということです。さらに、4,5歳位の子供にとって、「漢字」を書くことは難しいことですが、読むことは簡単に出来るそうで、画面では、5歳の幼稚園児が、漢字が入った童話をすらすら読んでいる光景を見てびっくりさせられたところです。ところで、我が国で「漢字教育」が最も進んでいる都道府県は福井県だそうです。これは同県出身の故白川静氏が研究・発表した「白川文字学」が高く評価され、現在、福井県内の小学校では、この「白川文字学」による漢字教育により学力がアップしていることから、国でも28年ぶりに常用漢字表の見直しが行われる予定だそうです。
 さて、その「漢字」の発祥地は、日本のお隣の国「中国」ですが、伝承によると、古代中国の後漢・黄帝時代に砂浜を歩いた鳥の足跡を参考に作った文字が「漢字」で、この「漢字」を中国全土に広めたのは、かの有名な万里の長城を創った「秦の始皇帝」だと言われています。やがて、この「漢字」が日本にも伝えられたわけですが、その「漢字」を使用している国、つまり漢字文化圏は、日本のほか、韓国、北朝鮮、ベトナム、シンガポールですが、近年の各国政策により、日本では仮名、韓国や北朝鮮ではハングル等、「漢字」以外の文字との併用も見られるということです。また、現在中国で使われている「漢字」は、随分簡略化されていますが、もともとの「漢字」を使っているのは、韓国だけだそうです。そういえば、昨年、釜山・慶州の研修旅行に行った際、慶州市内で昼食に立ち寄ったドライブインの玄関には、「○○會舘」と旧文字が書かれており、ガイドの説明でも「もともとの漢字がそのまま使われているのは韓国だけで、最近、中国の研究者がたびたび研究のため、韓国を訪問している」と言うことでした。
 日本と中国は同じ「漢字文化圏」ですから、「漢字」を見て大体通用するそうですが、インターネットで、「漢字こぼれ話」で検索してみたところ、意味が全く違う「漢字」もありました。例えば、「愛人」と書けば、日本ならば「不倫の相手」を意味しますが、これが中国ならば、「配偶者」、つまり、夫からいえば「奥さん」、妻から見れば「ご主人」のことを指すそうです。次に、「汽車」と書けば、私達日本人ならば「JR等の乗り物」を連想しますが、中国では「自動車」を意味するそうです。また、「麻雀」と書けば、日本では「マージャン」のことですが、中国では、なんと「スズメ」を意味するのだそうです。そのほか、日本語の「手紙」は、中国語では「ちり紙」、日本語の「猪」は、中国語では「豚」のことを指す等、細かな点では意味が違っているようですが、これも我が国の歴史が約2千年に対し、中国は約5千年の歴史がありますから、そのスケールの大きさの違いかもしれません。