私は、ほとんど毎日のように車を運転するほか、自転車で通勤していますので、これまで、交通事故現場に遭遇する機会が何度かありました。しかし、ほとんどが事故直後であり、交通事故そのものを目撃するというのは、滅多にありませんでしたが、先日、偶然にも私の目前で、その交通事故が発生しました。
それは、先日の日曜日のことです。用件があって私一人で車を運転して実家の国富町に向かい、宮崎市内の郊外にある倉岡地区の金崎という場所に差し掛かった時のことです。時間は午前10時30分ごろで、走行していたのは片側一車線の県道ですが、その道路は約1K位続く直線道路であり、私の車の前を先行する車両は全くありませんでした。運転しながら反対車線を見ると、約150メートル位先の道路右側に、青っぽい色の軽ワゴン車が1台、私の車の方に向けて停車しているのが見えたのです。何か用件があって停車しているのかなと思いながら運転していると、やがて、私の車がその軽ボンゴ車が停車している場所に、約50メートル差まで近づいた瞬間、急にその軽ワゴン車が動き出し、しかも、なんとUターン、つまり「転回」し始めたのです。もちろん、合図も全くありません。そのまま、私の車が進行すると軽ワゴン車と衝突しますから、私はびっくりし、思わず急ブレーキをかけたのですが、50K位の速度で走行していましたから、なんとか衝突せずに停車することが出来たのです。
ところが、急停車して軽ワゴン車の方を見たところ、「転回」し始めた軽ワゴン車のすぐ向こうには、バイクが1台近づいて来る姿が見えたのです。軽ワゴン車とバイクとの間には10㍍位の距離しかなく、あわてて急ブレーキをかけるバイク乗りの姿が見え、私は「衝突する」と思った瞬間、「ドーン」というものすごい音がして、軽ワゴン車とバイクが衝突したのです。すぐさま私は車を道路左側の空き地に止め、急ぎ足で現場に近づいてみたところ、軽ワゴン車から60代の男性が車から降り、転倒しているバイク乗りに「大丈夫ですか」と声をかけているところでした。すると、バイク乗りは「足が・・」と返事し、右足を抑えているようでしたが、意識があるようだったので、大事故にならずによかったと、ほっとしたのです。
軽ワゴン車とバイクが衝突していたのは、丁度道路の中央部分で、通行する車もあって交通の邪魔になりますから、私は、軽ワゴン車の運転者と協力して、バイクの男性を歩道上に運んだのです。すると、バイク乗りの男性は、右足を押さえながら、軽ワゴン車の運転者に向かい、「あんたの車が急に出てくるからじゃが」と文句を言っているようでしたが、まさにその事故はそのとおりでした。私が見ていた限り、軽ワゴン車はウインカーもつけず、しかも、事故後、運転席の窓を見たところ、閉じられたままになっていましたから、おそらく、軽ワゴン車の運転者は、後方から進行してくる車両の有無を全く確認せず、急に発進してUターン、つまり「転回」したものと推察されます。
通常、「転回」車両と後方から進行してきた直進車両との交通事故の過失割合は、「転回」車両に8割の過失責任がありますが、今回のように、合図もせず、全く後方の安全確認をしなかった場合は、おそらく軽ワゴン車の方に全責任があると考えられます。一寸した油断が、大きな事故につながるわけですから、私達も「転回」する場合は、窓ガラスを開いて、後方の安全確認をしっかり行うようにしましょう。



