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校長のひとり言ブログ

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冬の風物詩

 私がMDSの管理者として勤務するようになってから、10回目の冬を迎えましたが、その間、電車の車窓から眺める風景や学校周辺の光景等から、「今年も寒い冬が来た」と感じさせられるものが数多くあります。
 その中で、冬という季節感を感じる「風物詩}としては、大根干しがあります。その場所は、昨年、宮崎市と合併した旧田野町です。この町の畑には至る所に漬物用の大根が植えられており、「漬物の町」として有名ですが、毎年、12月になり、霧島おろしの冷たい風が吹くようになると、あちこちの畑の中には、大根を干すやぐらが建てられますが、自動車学校の行き帰りに、車窓からこの光景を見ると、今年も冬が来たのだなと感じているところです。しかしながら、ここ数年は地球温暖化の影響なのか、霧島おろしが吹く回数も少なくなり、やぐらの数もだんだん減ってきたようで、残念に思っているところです。
 次に、MDSの職員室から眺める光景の一つで、「冬の風物詩」としては、「霧島おろし」があります。それは、職員室から西の方を見ると、田圃の向こうに霧島連山を眺めることができます。その中でも標高1,574メートルの高千穂の峰は、幕末、土佐藩を脱藩した、かの有名な坂本竜馬が、薩長連合を画策する傍ら、西郷隆盛などから招待を受け、おりょうさんと新婚旅行に訪れ、頂上まで登山したと伝えられている山です。その高千穂の峰には、年に数回、真っ白な雪が積もることがありますが、暮れの12月16日に初冠雪がありました。冠雪すると途端に、強い西風、つまり霧島おろしが吹いて来るのです。高千穂の峰とMDSの間には、高い山や建物等風を遮蔽する物が全くありませんので、まともに霧島おろしが吹いてくるわけです。千切り大根や漬物大根を生産する農家にとっては、恵みの風ですが、MDSの職員や生徒さんにとっては冷たい風となりますので、この霧島おろしが吹き始めると、数日間は辛抱が必要となってきます。
 また、地元の人達が「ロール」と呼んでいる、牧草を包んだ白いビニール巻きも、やはり「冬の風物詩」と言えるでしょう。ここ都城地方は、畜産業が盛んですが、毎年、11月になると、牛の飼料となる牧草の刈り取りが始まりますが、この牧草はしばらく乾燥させた後、機械を使って白いビニールでグルグル巻きにされ、当校の場内コース西側の田んぼの中に二段積みされますが、その光景は冬の期間見ることができます。当校に合宿で入校された生徒さんには、この光景が珍しいのか、生徒さんから指導員に対し、「あの、白いグルグル巻きしたのは、何ですか」という質問が時々あるそうです。もともと、この「ロール」は、北海道の酪農家が使っていたのを見て、この都城地方で行われるようになったそうですが、「ロール」の利点は、わざわざサイロを作らなくても、ビニールでグルグル巻きした状態で天日にさらさせておくと、中の牧草が自然と醗酵するのだそうです。そういえば、私も10年位前、北海道旅行した時、この光景を見たことがありますが、ただ、ビニールが白色でなく、黒色であったような記憶があります。
 このほか、都城地方では、「冬の風物詩」としては、雪の代替として火山灰の「シラス」を庭に撒く光景、正月にしめ縄等を焼くオネッコ(鬼火焚き)等が見られますが、これらの「冬の風物詩」が終わると、やがて暖かい春がこの都城地方にも訪れることでしょう。