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校長のひとり言ブログ

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だまされないで

 私は毎朝午前5時半ごろから散歩に出かけますが、散歩に欠かせないのが携帯ラジオです。ニュースはもちろんのこと、健康問題、人生相談等いろんなジャンルの話題が流れて来ますので、私にとっては「校長のひとり言」の貴重な題材にもなっているところです。先日の朝、ラジオを聞いていたところ、リスナーからFAXで寄せられる内容をアナウンサーが読み上げる場面がありました。その日の特集は「だまされないで」という題材でしたが、FAXで寄せられる内容のうち、聞いていて思わず、笑い出したものがありました。    
 それは、80代の女性から寄せられたもので、その女性のところには、時々、振り込め詐欺の犯人と思われる者からの電話があるそうです。ある日、電話のベルが鳴ったので出てみると、男の声で、「お母さん、ボク」という声が聞こえてきたそうです。女性はすぐ「振り込め詐欺の犯人だ」とピンと来たので、「家にはボクという者はいません。」と返事すると、ガチャンという音がして電話は切れたそうです。しばらくすると、また電話のベルが鳴ったので出てみると、今度も男の声で、「車を破損してしまった。なんとかしてお母さん」という声が聞こえてきたそうです。女性は、すぐ「振り込め詐欺の犯人だ」と判断し、「家の息子は車を持っていないのよ。」と答えると、すぐ電話は切れ、それ以降、全く電話はかかってこないということで、その女性は、「だます人をだます」ことが愉快になったということです。 
 あまりにも、この話が面白かったので、その日の夕食の後、妻に女性の頭の回転の良さを話しながら、その日の新聞を何気なく読んでいたところ、「声」という欄で、私の目が思わず留まったのです。それは、その日の「声」欄のタイトルが「だまされないで」となっており、最初の投書者のタイトルが「だまそうとする人をだます愉快」となっていたからです。そして、その内容をみると、なんとラジオで聞いたものと全く同じだったのです。
 その投書は、山口県長門市の81歳になる主婦からで、内容は『電話のベルの音、いつも通りこちらから名乗る。男性の声「お母さんですか、ボクです。」「我が家にはボクという名の人はおりません」、途端に電話が切れた。しばらくしてまた電話、「車を破損させてしまった。なんとかして、お母さん」。黙って聞いていた。「聞こえているの」「あなたはどなた。うちの息子は車を持っていないの」、デタラメを言った途端ガチャン。我が家では一番最初の言葉は決めており、それ以外は他人と分かる仕組み。私がだまされませんよ。相手をだます方法を考えるのが面白く、頭が働く。チャイムを押しての来訪者、「果物屋です。トラックいっぱい果物を積んでいます。買ってください。一緒に行きましょう。運んであげます」。一生懸命しゃべっている。私はその口元をポカンと見ている。口の動きが止まった。「私、耳が聞こえないの」と身振り手振りで伝えると、舌打ちして玄関の戸を手荒く閉めて足早に立ち去った。相手の話しているうちにどうしよう方と考えるのも頭の体操で、愉快なものである。』というものでした。
 私はこの投書を見て、冷静に相手の様子を伺いながら対応している状況に感心し、早速、当校で行っている「高齢者講習」の中で、「振り込め詐欺の予防策」として紹介しているところです。私達も、この女性のように柔軟な対応ができるように機転を利かせましょう。