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校長のひとり言ブログ

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2010年5月 アーカイブ

2010年5月 3日

AED

 AED(自動体外式除細動器)とは、心臓がけいれんし、血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になった心臓に対して、電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器ですが、2004年7月より医療従事者ではない一般市民でも使用できるようになり、病院や診療所、救急車はもちろんのこと、空港、駅、スポーツクラブ、学校、公共施設、企業等人が多く集まるところを中心に設置されています。MDSにおいても、昨年から事務所に設置されていますが、まだ活用されたことはありません。しかしながら、先日、巨人軍の木村拓也コーチがノック中に倒れた時、AEDを操作する様子がテレビに映し出されていましたように、いつ使用する機会が訪れるか予想できない状態です。
 ところで、先日、救急車に備え付けのAEDが正しく作動せず、心肺停止の男性が死亡するという事案が発生しました。それは、4月7日、大阪市内で発生したもので、心肺停止の男性(60歳)を搬送中、救急隊員が備え付けのAEDで救命措置を行おうとしたところ、故障で作動せず、そのため男性は、病院に搬送されたものの、翌日死亡したということです。そこで、そのAEDを製造した会社が調査したところ、機械自体は作動したものの、電気が患者の身体に取り付けるパッドまで伝わらなかったもので、その原因は機器内部の部品が欠略していたという、誠にお粗末な内容だったのです。
 私はこのニュースを聞き、まさか救急車に備え付けられたAEDが故障するとは、全く思っていなかったことであり、早速、これまでに同じような問題が発生したことがないか調べてみることにしたのです。すると、びっくりしたことに、総務省消防庁が全国の消防本部が使っているAEDについて、今回のように機械が作動しなかったり、機械の不具合が疑われたケースを調べたところ、2001年以降、これまで328件あったということです。完全に整備されているはずだと考えられる消防本部でさえ、これだけAEDに不具合があるわけですから、おそらく、空港、駅、スポーツクラブ、学校、公共施設、企業等人が多く集まるところを中心に設置されているAEDには、もっと多くの不具合があるものと思われます。
 そこで、当校の事務室に設置されているAEDを調べてみたところ、当校のAEDはアメリカ製のもので、今回問題となった製造会社と違っていましたが、念のため、担当の牛之濱副校長と一緒に機器の充電状況、部品の不具合等を調べてみましたが、異常ありませんでした。また、牛之濱副校長の説明によると、AEDの充電状況を確認する方法は、AED機器の右上に丸いガラスの部分があり、ここを覗くと、5秒間隔で青白い光が出るので、この光の間隔を見れば、充電状況が分かるそうです。もし、その間隔が、例えば30秒だとかになっていれば、即座に業者に連絡をしなければいけないということです。また、AEDの操作要領については、指導員を含め、事務員の人達も一応訓練はしていますが、はたしていざという時に使えるかどうかは疑問です。特に、新入社員はまだ操作訓練は行っていませんので、早急に訓練を実施するとともに、他の職員も、積極的に操作要領を習得し、AEDを使用する場面が生じたときは、躊躇することなく使えるようにしておきましょう。

2010年5月10日

プライド

 人間誰しも自尊心、つまり「プライド」を持っており、それが傷つけられますと、不快感が出てくるものですが、先日、私もそのような場面に出くわしました。それは5月の連休のとき、実家に住んでいる実母を連れ、私が住んでいる団地の近くにある平和台公園内を散歩していたときのことです。母はまだ足腰は丈夫ですが、なにしろ今年95歳なので、杖をついての散歩は大変ですから、車椅子に乗せ、周囲約2K位ある池の周囲を散歩することにしたのです。この公園には大きな木が生い茂っているため、日陰になる部分が多く、暑い日差しの中では、もってこいの散歩コースです。車椅子を押しながら、母と久しぶりに話をしましたが、母は4,5年前から認知症の症状が見られるようになりましたので、会話と言っても、母が「ここはどこか」と聞くので、私が「ここは平和台公園よ」と言っても、5分位すると、また同じことを聞くといった調子です。しかしながら、母が「今日のことは日記に書いておこう。これで冥土の土産が出来た。」と喜んでくれたので、散歩に連れて来たかいがあったと実感したところでした。
 その散歩もあと少しで終わろうとなったので、休憩をしようと車椅子を止め、ふと池の辺を見たところ、そこには水面に浮いている枝の上で、甲羅干しをしている小さな二匹の亀の姿が見えたのです。そこで、母に「あそこに亀がいるよ」と指差して教えましたが、高齢の母には咄嗟に焦点が合わなかったのか、「どこ、どこ」と言いながらも、なかなかその姿を見つけることが出来ませんでした。すると、私達が休憩していた場所のすぐ右側の方から「おじいーちゃん、ここに大きな亀がいるよ」と言う女性の声が聞こえてきたのです。私は一瞬、「おじいーちゃん?」と言う言葉に戸惑い、誰のことかなと思いながら声のする方を見たところ、そこには、軽装姿の30代後半と思われる女性が一人立っており、池の辺を指差していました。周りを見ましたが、私達の他には誰もいなかったので、間違いなく、その女性は、私を「おじいーちゃん」呼ばわりしたわけです。その瞬間、私は「おじいーちゃん」と言われたことに「プライド」が傷つけられましたが、その女性に文句を言っても始まらないので、その場はそのままやり過ごし、その日、妻にそのいきさつを話したのです。すると、妻いわく「その人(女)は、きっと貴方達を夫婦と思ったのよ」と言われてしまったのです。そういえば、その時の私の服装は、グレーの半袖シャツに麦藁帽子でしたし、母も私も池の方に顔を向けており、顔も見えませんでしたから、服装等から、てっきり私達を夫婦と勘違いしたものと思われます。それにしても折角親孝行したのに、なんとなく後味の悪い一日になってしまいました。
 さて、当校で実施している高齢者講習の受講者の中にも、私と同じ年代の人が受講する姿が見られるようになりましたが、この人達の多くは、私と同じように「年寄り扱いされたくない」という「プライド」を持っておられるはずです。その人に向かって、指導員がもし「おじいーちゃん、おばあーちゃん」呼ばわりしたら、さあ、大変です。文句を言われるかもしれません。そこで、提案ですが、受講者には名札を付けてもらい、指導員が受講者を呼ぶときは、全て名前で呼ぶようにしたらいかがでしょうか。人間生涯を閉じるまで「プライド」を持っているということですから、案外、スムーズに講習が出来るのかも知れませんよ

2010年5月17日

暗闇体験

  皆さんは「暗闇体験」という言葉を知っていますか。実は私も知らなかったのですが、先日の朝、テレビを見ていて初めて知りました。それは、画面に「暗闇体験」という字幕が出たので、私はてっきり、洞窟の中を探検する場面が放映されるものと思っていたところ、画面には黒いモーグルをつけた男女数人がディナーをいただく場面が映し出され、それが「暗闇体験」だと紹介されて、その言葉と意味を知ったわけです。
 テレビで紹介されていたのは、二つの「暗闇体験」でしたが、そのうちの一つは、その名もズバリ「クラヤミ食堂」というレストランで、目隠しをしてフルコースを体験するものです。モーグルをつけ目隠しをした男女数人の参加者が店内に入りましたが、どの参加者も前の人の肩に片手を載せ、それこそ、そろり、そろりと歩いている様子でした。健常者の人がいきなり目隠しをされた状態になるわけですから、不安がるのも無理ないことです。
 この「クラヤミ食堂」では、知らない者同士がテーブルを囲んで座るというのが原則で、まずテーブルに座ることが簡単には出来ず、参加者は苦労している様子でした。ようやくテーブルに座ると、手探りでビールをグラスに入れ、声を掛け合い、「カンパイ」するわけですが、隣に座っている人のグラスがどこにあるのか分からないのか、グラスを合わせるのに一苦労といった状態でした。その後食事ですが、参加者は何が出されたのか全く分からないので、皿の上に出されたものを手づかみで口に運ぶ様子が赤外線カメラで映し出されていましたが、どの参加者も味と匂いで「何だろう」とか「ホタテかな」と会話しながら食べている様子でした。2時間のフルコースで振る舞われたのは全部で料理7品と酒4種でしたが、その一つ一つに対し、匂いを嗅ぎ、触り、味わいをするわけですが、暗闇の中でこのような動作をするうち、参加者の間には、お互い運命共同体の連帯感が生まれてくるのだそうです。
 次の「暗闇体験」は、数人で協力し、坂道や小川が設置された暗闇の屋内空間を探検する「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」というものでした。この「暗闇体験」は約10年前から毎年開催され、社員研修に利用されているそうですが、既に2万人以上の人が研修を受けたということです。この日、参加したのはある一流企業の新入社員で、参加者は杖を持ってビルの地下に設置された真暗な部屋の中に入っていくと、視覚障害者の案内人が「ここに石があります。丸木橋が架けられています。」等と説明しますと、参加者はお互い声を掛け合って、自分の居場所を隣の人に知らせるのです。参加者の中から「あ、ここに石がある。」「丸太は3本ある。」「これはブランコだ。」等といった声が聞こえ、他の参加者はその声を聞きながら次の行動に移るわけです。こうした「暗闇体験」は、耳と触覚だけで案内の情景を想像していくわけですが、真っ暗な中で、お互い声を出し合うことで、コミュニケーションを深めることが出来るそうです。公の場や会社内では、人との交わりが苦手な若者も、この「暗闇体験」で皆なと打ち解け、親しくなることが出来るということです。
 この「暗闇体験」は、発祥の地であるドイツはもちろんのこと、今やヨーロッパの各地で大人気だそうで、日本にも数年前に伝わり、今のところ東京が中心ですが、今後、全国各地に広がりそうですから、この種の起業を考えている人にとっては、ビジネスチャンスになるかも知れません。

2010年5月24日

老いの兆し

  私は年間を通し、毎月第4土曜日は、同年代の人と大好きなゴルフをして楽しんでいます。そのゴルフ仲間は約20名位ですが、最年長は73歳、若い人で67歳ですから平均年齢70歳といったところです。どの人達もゴルフが飯より大好きとあって、プレー中に交わす会話も和気あいあいで、スコアよりもどちらかというとゴルフが出来る喜びの方が、ウェイトが大きいようです。私は、日頃からウォーキングなどの運動をして足腰を鍛えていますから、自分としては、特段、年を取ったなという感覚はありませんが、一緒にゴルフのプレーをしている同年代の人の動きぶりを見ていると、時々「老いの兆し」を感じることがあります。
 その一つは、なんと言っても「目の衰え」です。私は今のところ、朝、新聞を読むときに老眼鏡はかける位で、普段、老眼鏡はかけていませんし、また、同じ年代に多い白内障の症状も出ていません。従って、一緒にプレーする人の中には、打った瞬間、「俺のボールはどこに行ったか」と大声を出す人がいますが、私の場合、パートナーが打ったボールの軌跡を追うことが出来ますので、その心配はなく、約200ヤードか250ヤード先まで見ることが出来ます。そのため、パートナーからは、ボールの行方が分かると、大変喜ばれています。
 その二つは、「足腰の衰え」です。一緒にゴルフをする大部分の人は、便利な乗用カートを利用していますが、私の場合、全コースを歩いてプレーしていますので、後半になってもドライバーやアイアンを打つ時、腰が砕けるようなことはありません。しかしながら、パートナーの中には、カートに乗ってばかりいて歩いていないせいか、途中で足にけいれんを起こし、プレーを中断する人もいます。また、先日は、他のコンペの人で、乗用カートがフェアウェイに入れないようにロープで柵がしてありますが、そのロープに足を引っ掛けて転倒し、肩の骨を骨折した事故があったそうです。私にもこれに似た経験がありますが、年を重ねてくると、足許が見にくくなってなり、自分では足を上げたつもりが、実は思うようには上がっていないようですから、気をつけたいものです。
その三つは、「姿勢」です。プレー中、パートナーの姿勢を見ると、若い時は姿勢が良かった人が、背中が曲がり、なんだか身長も低くなったような気がする人がいます。人間は真正面から見ると、「老いの兆し」はよくわかりませんが、横から見ると、よくわかるそうです。そこで、最近、ウォーキング中に店や車の窓ガラスに自分の姿を写し、背中が曲がっていないかどうか確かめているところです。
  その四つは、ブツブツ「ひとり言」を言うことです。数年前までは、そんなになかったのですが、最近、その「ひとり言」をつぶやく回数が多くなった友人がいます。どんな具合に「ひとり言」を言うのかというと、ドライバーを打つため、まず、ティを立て、その上にボールを載せますが、その動作をする間、何やらブツブツ「ひとり言」を言うのです。その内容は同じパートナーにはわからない程度の小さな声ですが、最初、この友人と一緒にプレーした時は戸惑いましたが、今では、「老いの兆し」だなと考え、その人がプレーする時は、違う所を見ることにし、リズムを壊されないよう、細心の注意を払っているところです。
 以上のような「老いの兆し」は、当校でも50歳上の方がいますので、時々見かけるようになりましたので、お互い注意し合いましょう。

2010年5月31日

自動車火災

 当校は都城市の郊外にあり、西側には一面、田んぼが広がる環境となっているためか、一年を通し、いろいろな鳥が飛来し、さながら場内コースは鳥達の遊び場といったところです。その鳥達には、カラス、雉鳩、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ等がいますが、毎年4月から5月にかけては、その鳥達が学校内の場所にそれぞれ巣を作っています。例えば、カラスは二輪コースの照明塔の電柱、スズメは発着所の軒下といった具合です。また、ハクセキレイの巣ですが、これがなんとトラックのエンジン部なのです。ハクセキレイの巣作りが始まったのは、3年前になりますが、その年は道路交通法が改正され、中型免許の新設に伴い、大型免許の駆け込み入校が多く、そのため、教習用のトラックを7台に増車したわけです。その年の4月の末、送迎担当の江口職員から「レストラン下に置いてあるトラックのエンジン部にハクセキレイが巣を作っている」と教えてもらい、そのトラックのエンジン部を覗いたところ、巣を作っていたのです。ハクセキレイが家の換気扇や、使用していない自転車の荷台等に巣を作ることは知っていましたが、まさか、自動車のエンジン部に巣を作ろうとは思っていなかったのです。おかげで、巣を発見してから雛が巣立つまで、そのトラックは一時教習車として使えませんでしたから、自動車学校としては迷惑な巣作りでしたが、ハクセキレイのことを考えると、それも止むを得ない措置だったのです。
 さて、このような鳥達の巣作りについては、これまで微笑ましい光景だと思っていたのですが、実は、このようなエンジン内の巣作りが「自動車火災」の原因になっているのにはびっくりしました。それは、先日、国土交通省が発表した自動車火災の原因によると、火災件数の総数は984件ですが、このうち、雑巾や鳥の巣などエンジンルーム内に持ち込まれた可燃物が原因とみられる火災は72件もあるそうです。そして、発火した可燃物は、雑巾や軍手などの布類が56件と最も多く、リスや鳥達等が巣を作るために持ち込んだ小枝などが8件、枯れ草7件等となっています。
 そのうち、雑巾や軍手は、車の整備が終わった際に忘れるケースが多いほか、次の使用に備えてわざと置きっぱなしにしているドライバーもいるということですから、私達も気をつけたいものです。また、鳥などの巣が原因とみられる火災は、長期間使用していなかったトラックに多く報告されているということですが、これは当校の場合にもあてはまるようです。それは、当校においてハクセキレイが巣を作るのは、決まって長期間使用していないトラックだからです。それにしても巣を作るハクセキレイは、トラックの動きを良く観察しているものです。
 なぜ、鳥がエンジン部に巣を作るかということですが、専門家の話によると、エンジンルームの配管は樹木の枝に似ていることに加え、冬でも暖かく、外敵も少ないからだということで、車両の隙間から動物が小枝等を持ちこんで巣を作るのだそうです。しかしながら、国土交通省の実験によると、こうした可燃物は、エンジンオイルなどが付着すると、300度から350度で発火するということですから、長期間車を放置しないことと、運転前には、エンジンルーム内に置き忘れた物や小枝等がないことを確認することが必要のようです。