AED
AED(自動体外式除細動器)とは、心臓がけいれんし、血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になった心臓に対して、電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器ですが、2004年7月より医療従事者ではない一般市民でも使用できるようになり、病院や診療所、救急車はもちろんのこと、空港、駅、スポーツクラブ、学校、公共施設、企業等人が多く集まるところを中心に設置されています。MDSにおいても、昨年から事務所に設置されていますが、まだ活用されたことはありません。しかしながら、先日、巨人軍の木村拓也コーチがノック中に倒れた時、AEDを操作する様子がテレビに映し出されていましたように、いつ使用する機会が訪れるか予想できない状態です。
ところで、先日、救急車に備え付けのAEDが正しく作動せず、心肺停止の男性が死亡するという事案が発生しました。それは、4月7日、大阪市内で発生したもので、心肺停止の男性(60歳)を搬送中、救急隊員が備え付けのAEDで救命措置を行おうとしたところ、故障で作動せず、そのため男性は、病院に搬送されたものの、翌日死亡したということです。そこで、そのAEDを製造した会社が調査したところ、機械自体は作動したものの、電気が患者の身体に取り付けるパッドまで伝わらなかったもので、その原因は機器内部の部品が欠略していたという、誠にお粗末な内容だったのです。
私はこのニュースを聞き、まさか救急車に備え付けられたAEDが故障するとは、全く思っていなかったことであり、早速、これまでに同じような問題が発生したことがないか調べてみることにしたのです。すると、びっくりしたことに、総務省消防庁が全国の消防本部が使っているAEDについて、今回のように機械が作動しなかったり、機械の不具合が疑われたケースを調べたところ、2001年以降、これまで328件あったということです。完全に整備されているはずだと考えられる消防本部でさえ、これだけAEDに不具合があるわけですから、おそらく、空港、駅、スポーツクラブ、学校、公共施設、企業等人が多く集まるところを中心に設置されているAEDには、もっと多くの不具合があるものと思われます。
そこで、当校の事務室に設置されているAEDを調べてみたところ、当校のAEDはアメリカ製のもので、今回問題となった製造会社と違っていましたが、念のため、担当の牛之濱副校長と一緒に機器の充電状況、部品の不具合等を調べてみましたが、異常ありませんでした。また、牛之濱副校長の説明によると、AEDの充電状況を確認する方法は、AED機器の右上に丸いガラスの部分があり、ここを覗くと、5秒間隔で青白い光が出るので、この光の間隔を見れば、充電状況が分かるそうです。もし、その間隔が、例えば30秒だとかになっていれば、即座に業者に連絡をしなければいけないということです。また、AEDの操作要領については、指導員を含め、事務員の人達も一応訓練はしていますが、はたしていざという時に使えるかどうかは疑問です。特に、新入社員はまだ操作訓練は行っていませんので、早急に訓練を実施するとともに、他の職員も、積極的に操作要領を習得し、AEDを使用する場面が生じたときは、躊躇することなく使えるようにしておきましょう。



