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校長のひとり言ブログ

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説得

 75歳以上のドライバーが運転免許を更新する場合、昨年6月から指定自動車教習所において、講習予備検査を受講することが道路交通法で義務付けられましたが、警察庁の調べでは、認知症と診断され、現在も運転免許証を保有している高齢ドライバーは、なんと全国で約30万人も存在しているということです。そして、何といっても心配なのは、高齢ドライバーが引き起こす交通事故ですが、最近、都城地区でも高齢者ドライバーによる2件の交通死亡事故が発生しました。1件は、ハンドル操作を誤って縁石に乗り上げ、道路外に設置された標柱に衝突した事故、もう1件は、信号待ちの車に追突した事故で、双方とも運転していた80歳を超えた男性が死亡されました。今後、このような高齢者ドライバーによる交通死亡事故が発生することが予想され、こうした認知症運転者の家族にとっては、なんとか運転をあきらめてもらいたいと考え、「説得」を試みているのではないかと思われます。
 先日見たテレビでは、こうした認知症ドライバーに運転をあきらめさせる「説得」マニュアルが放映されていました。まず最初に登場したのは83歳の男性で、この男性は2年前に認知症と診断されましたがその後も運転を続け、何度も危うく事故になりそうなことがあったということです。家族は他人を巻き込むおそれがあったので、何度も運転を止めるよう「説得」しましたが、本人は「大丈夫だ」といって、言うことを聞かなかったそうです。そこで、家族は主治医に相談し、医師が危険だから運転を中止するよう「説得」したのですが、本人は「運転には自信がある」と言い、頑としてこれを受け入れなかったということです。
 こうした相談は、家族から医師にあり、その対策が早期に講じられるよう望まれましたが、このほど厚労省の研究班が、高齢者への運転中止「説得」マニュアルを作成したということです。それによると、運転中止がうまくいきそうにない場合は、家族が同乗し、①センターラインを越える②路側帯に乗り上げる③車庫入れに失敗する④ふだん通らない道に出ると、急に迷ってしまう⑤普段通らない道に出ると、パニック状態になる⑥車間距離が短くなる等の問題がないかメモし、主治医や警察、免許センターに相談することをすすめています。
また、認知症と診断された患者が、運転中止を約束したことを忘れる場合もありますが、このような場合は、「あなたは物忘れが始まっていて、安全に運転することが難しくなっています。運転を続けることは危険であると、法律で定められています」等の文書を主治医に書いてもらい、目立つ所に貼っておくのも効果的であるということです。
 そのほか、運転を中止させるためのアドバイスとしては
○週末の買い物等は家族と一緒に出かける工夫をする。
○「鍵隠し」、「車隠し」は、本人の興奮や被害妄想を悪化させるので、最後の手段とする。
○運転中止後は、デイサービスセンタの利用や趣味の活動を取り入れる。
○認知症の場合、自動車の代わりに電動車いすや自転車を利用することは、事故の危険性が高くなるので、なるべく公共交通機関等を利用する。
等がマニュアルに掲載されているようですから、もし、高齢者ドライバーの家族から相談があった時は、このマニュアルを活用して下さい。